事例集
出典:「デジタルアーカイブ活動」のためのガイドライン(デジタルアーカイブジャパン推進委員会実務者検討委員会,令和5年9月)(外部リンク)をウェブで紹介するためのページです。ここでは、事例集【PDF701KB】を紹介しています。
※ガイドライン本文 ウェブページ PDF(2.8MB)
目次
1 デジタルアーカイブの構築に関する取組事例
① オープン化
独立行政法人 国立文化財機構/ColBase:国立文化財機構所蔵品統合検索システム(外部リンク)
我が国の大規模なアーカイブ機関の中で先駆けてオープンな利用条件(政府標準利用規約2.0/CC BY)を広範に設定し、ジャパンサーチと連携しています。これにより、博物館資料の利活用促進に寄与するとともに、ジャパンサーチと連携する際のメタデータ整備において一つのモデルを提示しています。
② オープンデータ/オープンソースシステム
青森県立図書館/青森県立図書館デジタルアーカイブ(外部リンク)
オープンソースのシステム(Omeka https://omeka.org/)等を使って構築した事例です。また、デジタルコンテンツのオープン化にも取り組んでおり、青森県立図書館が著作権を有しているものについては「CC BY」、既に著作権保護期間が満了したものについては「PDM(パブリックドメインマーク)」を表示しています。さらに、ジャパンサーチのAPIを使って資料を年代順に並べて表示させた電子展示会なども公開されています。
(参考)
原田綾子「書籍等分野の連携事例報告② ;青森県立図書館デジタルアーカイブ」(2020年
11月5日 第22回図書館総合展フォーラム「ジャパンサーチ正式版公開~書籍等分野の連携及び利活用拡大に向けて~」報告資料)
https://jpsearch.go.jp/static/pdf/event/libraryfair2020/lff2020_forum4.pdf
東京大学大学院情報学環・渡邉英徳研究室・青山学院大学・古橋大地研究室/「ウクライナ衛星画像マップ」プロジェクト(外部リンク)
ウクライナの被害状況や戦況を可視化することを目的として、デジタル地球儀プラットフォームの「Cesium」に、オープンソースで入手可能な衛星画像や3Dモデルをマッピングして公開している取組です。
③ 活用・人材育成
早稲田大学坪内博士記念演劇博物館/ドーナツ・プロジェクト(外部リンク)
舞台芸術のデジタルアーカイブの構築と利活用を担うアートマネジメント人材の育成を目的とする連続講座を開設し、舞台芸術のデジタルアーカイブの意義と可能性、舞台芸術の公演映像や写真、宣伝素材など諸資料のデジタルデータの適切な保存と管理の方法や著作権や契約関係の処理などを学ぶ機会を提供しています。受講者が、舞台公演記録をアーカイブし、収益化を視野に入れて利活用するための知識を身につけることを目指した取組です。
④ 企業アーカイブ
清水建設/関東大震災資料のデジタルアーカイブ
(非公開のためURLなし)
資料活用の検討を行うため、関東大震災時に建物の被害状況を調査した記録を高精細でデジタル化しています。
(参考)
松本 隆史「デジタルアーカイブでつながる建築資料―企業アーカイブと公的アーカイブの連携の可能性と課題」(2023年8月25日「デジタルアーカイブフェス2022―ジャパンサーチ・デイ」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/2022/3_01.pdf
⑤ 業務効率化
愛知県美術館/愛知県美術館コレクション(外部リンク)
作品データベースを構築することで、デジタルコンテンツの外部提供に加え、館内業務の効率化を実現した事例です。
(参考)
副田一穂「連携事例報告:連携、の前に片付けておきたいいくつかのお仕事」(2021年9月24日「ミュージアムにとってのジャパンサーチ」報告資料)
https://jpsearch.go.jp/static/pdf/event/cooperation202109/04.pdf
⑥ 県史編纂収集資料の活用
青森県環境生活部/青森県史デジタルアーカイブ(外部リンク)
青森県が『青森県史』編さん事業で収集した資料をデジタルアーカイブとして提供しています。ジャパンサーチと連携した先駆的な取組でもありますが、県にまつわる歴史的な資料・情報の利活用の在り方の一つのモデルを示しています。また、オープンな利用条件(CC BY等)の設定にも配慮しています。
⑦ 市民協働
大分市/大分市デジタルアーカイブ おおいたの記憶(外部リンク)
大分市の自然風景や建築物を市民から募集した「大分きれい100選事業」の応募作品をデジタルアーカイブに登録し、オープンな利用条件(CC BY)で提供しています。
(参考)
「大分市デジタルアーカイブ おおいたの記憶」>ジャンルで探す>景観・まちなみ
「大分きれい100選事業」の応募作品が多数収録されています。
https://oitacity-archive.jp/search_genre/landscape-townscape/
沖縄県南城市教育委員会/なんじょうデジタルアーカイブ(外部リンク)
市民に広く呼びかけて収集した写真等の資料・記録を誰でも自由に利用できるオープンな利用条件(CC BY)で公開することで、これまであまり人目に触れなかった地域の資料・記録の継承を可能とし、その利活用に向けて新たな道を開いています。
(参考)
田村卓也「地域資料の利用とジャパンサーチ―沖縄県南城市の取り組み―」(2023年3月24日「ジャパンサーチで地域のコンテンツをつなぎ、人をつなぐ」報告資料)
https://jpsearch.go.jp/static/pdf/event/cooperation202303/01_nanjoshi.pdf
岐阜市/みんなの森 ぎふメディアコスモス(外部リンク)
ひと・情報の集積拠点としてシビックプライドプレイスを開設し、市民協働でまちの情報を集積する取組を行っています。岐阜の魅力を伝える担い手を育成したり、市民から思い出の写真を収集したりする取組を行うことで、行政が発信した情報だけでなく、市民から発信した情報がアーカイブされていくことを目指しています。
(参考)
吉成信夫「シビックプライド~本と情報がひととまちをつなぐ~」(2023年8月25日「デジタルアーカイブフェス2023―デジタルアーカイブで地域の価値を再発見する―」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/siryou/1-1.pdf
⑧ ジャパンサーチのプロジェクト機能
佐川町教育委員会
デジタルアーカイブを構築予定の自治体がジャパンサーチのプロジェクト機能を使ってデジタルアーカイブの構築・活用を体験するワークショップを開催した事例です。ワークショップでは、町役場の職員、地域住民、町内文化施設の関係者が集まり、佐川町で構築するデジタルアーカイブの公開や活用に関するアイデアを出し合い、議論を深めました。
(参考)
大道剛「ジャパンサーチを活用したデジタルアーカイブについてのワークショップ」(2023年3月24日「ジャパンサーチで地域のコンテンツをつなぎ、人をつなぐ」報告資料)
https://jpsearch.go.jp/static/pdf/event/cooperation202303/02_sakawacho.pdf#page=27
⑨ 地域アーカイブ
長野大学・前川博道研究室/d-commonsプロジェクト(外部リンク)
誰もが平易に利用可能な地域デジタルコモンズクラウドサービス「d-commons」を開発し、日本各地の地域資料のデジタルアーカイブ化やキュレーション型地域学習支援などの取組を行っています。
2 デジタルアーカイブの連携に関する取組事例
① 異分野・活用
TRC-ADEAC株式会社/S×UKILAM(スキラム連携): 多様な資料の教材化ワークショップ(外部リンク)
学校関係者、大学・研究機関、公民館など地域の施設、企業、図書館、文書館、博物館・美術館などの関係者が属性を越えて、デジタルアーカイブを中心とする文化資源を子どもたちの学びに資するため、協働するコミュニティを形成し、社会実装を視野に入れた実践的な取組を多数行っています。
(参考)
大井将生・渡邉英徳「S×UKILAM(スキラム)連携:多様な資料を学校教育で活用するための「人」と「データ」のネットワーク構築」デジタルアーカイブ学会誌 2022, Vol. 6, No. S3
② 地域のつなぎ役
縄文遺跡群世界遺産本部/JOMON ARCHIVES-北海道・北東北の縄文遺跡群デジタルアーカイブ(外部リンク)
北海道、青森県、岩手県及び秋田県に残る世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産及び関連資産の発掘調査や出土品等のデジタル写真画像、動画、調査研究成果等をポータルサイトで公開しています。
県立長野図書館/信州デジタルコモンズ(外部リンク)
県立図書館が、県内文化施設のつなぎ役として、様々な分野や地域のデジタルコンテンツを「地域の記憶」として取りまとめ、「信州デジタルコモンズ」というデータベースを提供しています。さらには利活用にも配慮して、多くの連携コンテンツを誰でも自由に利用できる最もオープンな利用条件「CC0」で提供しています。
栃木県/とちぎデジタルミュージアム SHUGYOKU(外部リンク)
栃木県が主導して、県・市町・民間所有等を問わず、栃木県全域の主要な文化財を集約したプラットフォームを構築しています。
(参考)
和久征夫「とちぎデジタルミュージアム“SHUGYOKU”(珠玉)」(2023年8月25日「デジタルアーカイブフェス2023―デジタルアーカイブで地域の価値を再発見する―」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/siryou/2-5.pdf
新潟大学地域映像アーカイブ研究センター/にいがた地域映像アーカイブデータベース(外部リンク)
写真黎明期から現在に至るまでの歴史的・民俗的価値の高い地域の写真や映像を多数収集し、デジタルアーカイブ化した上でジャパンサーチと連携しています。さらに、デジタル化した資料を地域教育や研究に活用するなど、地域に根差した活動に取り組んでいます。
福井県文書館・福井県立図書館/デジタルアーカイブ福井(外部リンク)
県内の文化施設が個々に所有しているデジタルデータを「デジタルアーカイブ福井」に集約し、県全体のデータベースとして情報発信しています。集約している施設は県の施設だけでなく、市の施設も含まれ、参加機関にオープンデータ化を呼びかけるなど、データ集約にとどまらず、「つなぎ役」として積極的な活動を展開しています。そのほか、地域でインターネット上のハッカソンプロジェクトに参加したり、イベントを開催したりするなど、利活用の面でも幅広く活動を展開しています。
(参考)
長野栄俊「デジタルアーカイブ福井」(2023年3月24日「ジャパンサーチで地域のコンテンツをつなぎ、人をつなぐ」報告資料)
https://jpsearch.go.jp/static/pdf/event/cooperation202303/03_fukuiken.pdf
北海道/北海道デジタルミュージアム(外部リンク)
小規模な資料館を含む、道内の80以上の機関のデータを集約したプラットフォームを構築し、数多くの機関をジャパンサーチにつなぐ役割を果たしています。また、連携コンテンツの半数近くをCC0やCC BYといったオープンな利用条件で提供しています。
三重県/三重県の歴史・文化デジタルアーカイブ(外部リンク)
三重県が主導して、三重の歴史・文化デジタルアーカイブを構築し、県内の文化施設等の所蔵品・図書、三重県立図書館の所蔵する貴重資料、情報公開課・統計課の所蔵する行政資料・統計資料、県内にある指定・登録文化財、県内各地に点在するまちかど博物館や句碑、道標等の文化資産など19のデータベースをジャパンサーチにつないでいます。
(参考)
匹田賢嗣「「三重県の歴史・文化デジタルアーカイブ」との連携について」(2021年6月11日「ジャパンサーチ連携説明会~地域アーカイブをつくる・つなぐ・つかう~」報告資料)
https://jpsearch.go.jp/static/pdf/event/cooperation2021/2.pdf
③ 分野のつなぎ役
一般社団法人EPAD(外部リンク)
舞台芸術映像をコンテンツとして広く利活用するため、舞台芸術映像の収集と権利処理の支援を行っています。①観客と作り手に新たなマッチングチャンスを創出する。 ②権利処理をサポートすることで舞台映像配信のハードルを下げ、持続的な収益基盤の確保に寄与する。 ③日本における舞台芸術公演映像の保存・活用の標準化する。 この3つを目的として活動を続けています。
自らはデジタルアーカイブシステムを持たなくとも、つなぎ役になれることを実証している事例です。美術館分野のつなぎ役としてリーダーシップを発揮し、各地の美術館(愛知県美術館、東京富士美術館、ポーラ美術館、大阪市立東洋陶磁美術館)をジャパンサーチにつなぐための支援をすること(「ジャパンサーチ連携にかかる所蔵作品データ提供機関の募集について」で、所蔵資料の利活用促進に寄与するとともに、つなぎ役の役割において一つのモデルを提示しています。
(参考)
「ジャパンサーチ連携かかる所蔵作品データ提供機関の募集について」(一般社団法人全国美術館会議ウェブサイト)
https://www.zenbi.jp/data_list.php?g=91&d=671
国立科学博物館/サイエンスミュージアムネット(外部リンク)
全国の自然史系博物館が所有する現生生物標本や化石標本の情報を集約し、学名、和名、採集地、採集日などで横断的に検索・ダウンロードできるサイトを提供しています。
立命館大学アート・リサーチセンター/ARC浮世絵ポータルデータベースほか(外部リンク)
ウェブ上に公開されている、浮世絵、古典籍、番付に関するコンテンツのつなぎ役として、国内外の様々な機関や個人と連携することで、それらのコンテンツの発見可能性を高めるとともに、分野のつなぎ役としての一つのモデルを提示しています。
④ 学内のつなぎ役
慶應義塾大学/Keio Object Hub(外部リンク)
図書館、研究所、学部、一貫教育校など、学内で集積された多様な領域にわたるコレクションを連携させ、展覧会や講演会など、学内で展開する文化関連活動と結びつけることによって、慶應義塾のアートとカルチャーを一望できるよう、ポータルサイトを構築しています。
東京大学/東京大学学術資産等アーカイブズポータル(外部リンク)
学内の様々な部局が独自デジタル化し公開してきたコレクションをポータルで公開しています。また、現物資料の展示と連動した電子展覧会や学内広報誌のコラム欄の紹介などにジャパンサーチのギャラリーを効果的に活用しています。
(参考)
「東京大学附属図書館 図書館に眠る震災の記憶展」(ジャパンサーチのギャラリー)
https://jpsearch.go.jp/gallery/utokyo-shinsai2023
「東京大学学内広報コラム デジタル万華鏡」(ジャパンサーチのギャラリー)
⑤ 海外連携
国立国会図書館 (編集協力)Europeana、DigitalNZ/ギャラリー「自然」
分野・地域を超えた新たなコミュニティネットワークの構築を目的に、海外の主要なデジタルアーカイブ・プラットフォームであるEuropeana(https://www.europeana.eu/en)およびDigitalNZ(https://digitalnz.org/)の協力を得てギャラリー作成を行った取組です。
3 デジタルアーカイブの活用に関する取組事例
① 展覧会/電子展覧会
青森県立図書館/八甲田山雪中行軍遭難事件 年表(外部リンク)
ジャパンサーチのAPIを使って、連携コンテンツを年代順に表示させるなど電子展示会で活用しています。
なんじょうデジタルアーカイブのウェブサイトに公開していた特集記事や映像作品をベースにジャパンサーチでギャラリーを編集・公開した事例です。自らのアーカイブの資料だけでなく、ほかの連携機関が公開している資料も引用してギャラリーを作成しています。
国立教育政策研究所教育図書館/学制150年記念オンライン展覧会
ジャパンサーチのギャラリー編集機能を活用して、現物資料の展示と連動した電子展示を行った事例です。ジャパンサーチを使うと、新たにウェブサイトを構築しなくてもよいため、電子展覧会に係る労力を大幅に省力化することができます。
(参考)
「【連携機関インタビュー①】ジャパンサーチとの連携(メリット編)」ジャパンサーチ公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=V9k6wA3K8fc
東京大学附属図書館/テエベス百門の断面図 歿後100年記念 森鷗外旧蔵書展など
ジャパンサーチのギャラリー編集機能を活用して、現物資料の展示と連動した電子展示を企画・実施した事例です。共同編集機能が備わったジャパンサーチのワークスペース機能を活用したほか、電子展示の特徴を生かし、会場では展示していない資料なども紹介しています。
(参考)
中村美里「令和4年度東京大学附属図書館特別展示「テエベス百門の断面図 歿後100年記念森鴎外旧蔵書展」でのギャラリー構築について」(令和4年12月12日「連携機関向けギャラリー作成ワークショップ」報告資料)
https://jpsearch.go.jp/static/pdf/event/galleryws2022/todaitoshokan_20221212.pdf
(電子展覧会)
長期休館に伴い、過去に開催した展覧会を「オンライン展覧会」としてジャパンサーチ上で紹介しています。上のページでは、オンライン展覧会だけでなく、収蔵品コレクションやデータベース、自館のオンラインによる取組も併せて紹介しています。
(現物展示における活用)
展示室に作品情報に関するデジタルキャプションを設置し、ジャパンサーチのAPIを活用して、最新の作品情報が展示室のデジタルキャプションに反映させる取組を行っています。
(参考)
鴨木年泰「全国美術館会議/東京富士美術館「東京富士美術館収蔵品データベースほか」
─“デジタルアーカイブを日常にする”試み─」(2022年8月25日「デジタルアーカイブフェス2022―ジャパンサーチ・デイ」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/2022/2_03.pdf
ジャパンサーチのギャラリー編集機能を利用して、日本写真保存センターの収蔵資料だけでなく、ジャパンサーチやウェブ上の情報資源と組み合わせて電子展覧会を作成しています。ユーザがギャラリーの閲覧を通じて、ジャパンサーチのページ内を回遊し、新たな資料と出会うきっかけになるよう工夫されています。
(参考)
河原健一郎「連携事例・活用事例報告 写真原板データベースとジャパンサーチの連携」(2022年8月25日「デジタルアーカイブフェス2022―ジャパンサーチ・デイ」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/pdf/2_04.pdf
館内の簡単な資料展示をジャパンサーチ上で再現した電子展示です。来館者以外も館内で展示されたコレクションを閲覧できます。また、展示企画の記録としても活用しています。
連携機関向けに、所蔵資料の一層の活用を目指して、ジャパンサーチのギャラリー作成ワークショップを実施しました。
② 教育
教科書LODプロジェクト/教科書LOD(外部リンク)
初等教育、中等教育で使われている学習指導要領と現行使用教科書の出版情報、単元情報、編修趣意書情報などを Linked Open Data (LOD) として公開しています。
群馬県立女子大学文学部(外部リンク)
「人文学資料をキュレーションする」と題した講義で、ジャパンサーチの「マイギャラリー」機能を使った授業を行いました。受講生は、キュレーターとして電子展示を作成した上で、それらをエクスポートし、ウェブ上で公開しています。
高等学校の日本史の授業で、ジャパンサーチを活用して、生徒自らが自分でテーマを考え、それに沿った資料を検索し、解説を付ける「キュレーション」を展開しています。加えて、他の学校でも同様の取組を実践できるよう、授業のコマ数に対応した作業の流れを詳細にウェブサイトで公開しています。
「図書館情報資源特論」という科目で、受講生がデジタルアーカイブについて学ぶ機会を提供しています。この科目では,ジャパンサーチのギャラリーを作成する機能を使って、受講生はオンライン資料展示会を作る課題に取り組みました。
東京農工大学科学博物館/蚕織錦絵コレクション外4件(外部リンク)
「蚕織錦絵コレクション」をはじめとする蚕糸学術コレクションのデジタルアーカイブを構築し、それを公開するとともに、ジャパンサーチとの連携を進め、ジャパンサーチのキュレーション機能(ワークスペース機能及びマイギャラリー機能)を使用した学芸員実習を継続して実践することで、学生のデジタルアーカイブへの理解を深める取組を行っています。
(参考)
齊藤有里加「博物館資料のジャパンサーチ掲載と学芸員実習における活用事例」(2021年9月24日「ジャパンサーチイベント~ミュージアムにとってのジャパンサーチ~」報告資料)
https://jpsearch.go.jp/static/pdf/event/cooperation202109/05.pdf
南方熊楠顕彰館(外部リンク)
総合的な学習の時間に、ジャパンサーチを活用し、世界的な博物学者である南方熊楠の学習に取り組んだ事例です。ジャパンサーチを活用することで、子どもたちの学びが大きく広がりました。
東京都港区教育委員会/港区デジタルアーカイブ教育活用コンテスト(外部リンク)
港区デジタルアーカイブの教育活用を推進するため、『港区教育史』完結を記念するイベントとして、港区デジタルアーカイブの資料を活用した授業の学習指導案や授業実践報告書を募集したコンテストを開催しました。
③ イベント
大阪府松原市/まつばら文化財デジタルアーカイブ(外部リンク)
かつて松原市に丹南陣屋があったことから、丹南陣屋に関する文化財をめぐるイベントを開催した事例です。ジャパンサーチなどのインターネット上の文化財にアクセスし、現地に残る文化財と展示された文化財をめぐると、ご当地グッズ「御城印」をプレゼントするという企画です。
毎年夏休みに子供たちに体験活動の機会を提供する「こども霞が関見学デー」で、オンラインの体験プログラム「電子展示を作ってみよう!」を実施した事例です。プログラムでは、ジャパンサーチを使って参加者にオリジナルの電子展示(ギャラリー)を作成してもらい、イベント後、参加者の作品をウェブ上で公開しました。イベントページでは、参加者からの感想に加え、保護者からの感想も紹介しています。
Europeana/GIF IT UP(外部リンク)
EUのデジタル文化遺産のためのプラットフォームであるEuropeanaが、デジタルコンテンツの利活用促進を目的として、各国の統合ポータルと協力して、毎年開催しているイベントです。デジタル画像を素材にしたGIFアニメーション作品を作成すれば、誰でも応募できます。
NHK/#キュレーターバトル!!(外部リンク)
NHKびじゅつ委員長(@nhk_bijutsu)が繰り出す「お題」に、全国の美術館・博物館のキュレーターたちが、「秘蔵の逸品」「謎めいた珍品」で戦いを挑むイベント企画です。アーカイブ機関にとっては、所蔵資料を広報する良い機会となっています。
④ ビジネス
集英社/SHUEUSHA MANGA-ART HERITAGE(外部リンク)
マンガを後世に受け継ぐべきアートとして、マンガのカラー原画を高精細でスキャン、撮影し、作品情報とともにアーカイブしています。さらに、アーカイブされたデジタルコンテンツをアートプリントで印刷し、来歴を管理するNFTブロックチェーンと組み合わせて販売しています。
(参考)
集英社「漫画原画のデジタルアーカイブ化による文化の保存とビジネス活用」(2022年8月25日「デジタルアーカイブフェス2022―ジャパンサーチ・デイ」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/2022/3_02.pdf
凸版印刷株式会社/文化財VR(外部リンク)
文化財を高精細の撮影でデジタル化し、立体形状や色彩計測の高いデジタル技術を駆使して、文化財のレプリカ制作、文化財VRの上演やイベント開催、リアルとバーチャルを組み合わせた研修型観光等で活用しています。
(参考)
凸版印刷株式会社「文化財VR・デジタルアーカイブとその活用について」(2022年8月25日「デジタルアーカイブフェス2022―ジャパンサーチ・デイ」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/2022/3_03.pdf
⑤ 観光
沖縄県南城市教育委員会/なんじょうデジタルアーカイブ(外部リンク)
「アーカイブツーリズム」と称して、古写真を見ながら地域を歩く観光コンテンツとしてデジタルアーカイブを活用しています。市内各所の文化財の案内板に貼られたQRコードを読み取るとデジタルコンテンツを閲覧することができ、昔の写真と今の風景を見比べながら、写真に隠されたエピソードを知ることができます。また、充実した内容情報をもつメタデータを整備し、オープンな利用条件でジャパンサーチとの連携を実現しています。
(参考)
「南城アーカイブツーリズム」(なんじょうデジタルアーカイブウェブサイト)
https://nanjo-archive.jp/archivetourism/
田村卓也「地域資料の利用とジャパンサーチ―沖縄県南城市の取り組み―」(2023年3月24日「ジャパンサーチで地域のコンテンツをつなぎ、人をつなぐ」報告資料)
https://jpsearch.go.jp/static/pdf/event/cooperation202303/01_nanjoshi.pdf
⑥ 防災
東京大学大学院情報学環渡邉英徳研究室・S×UKILAM連携/デジタル資料を活用した防災教材・学習コンクール―未来へつなげる―(外部リンク)
災害に関するデジタル資料やその教育活用事例の周知を図り、防災教育(学習)におけるデジタル資料の活用を促進することを目的として開催された企画です。日本各地のデジタル資料や電子書籍などを組み合わせ、新たな防災学習の在り方を提示しています。
⑦ 横断検索
Cultural Japan(外部リンク)
ジャパンサーチや世界の主要な文化機関およびポータルから収集したデータをRDFに変換し、検索アプリケーションを通して提供しています。
長野県上田市/上田市デジタルアーカイブ横断検索(外部リンク)
市内の複数のデジタルアーカイブをデータベースごとにジャパンサーチと連携させた上で、ジャパンサーチに上田市の登録データベースを横断的に検索できる検索ボックスを作成しています。また、ジャパンサーチのWeb APIを利用して、「上田市デジタルアーカイブポータルサイト」を構築することで、市内の複数のデジタルアーカイブの横断検索を実現しています。
(参考)
「上田市デジタルアーカイブ横断検索」(ジャパンサーチの機関紹介ページ)
⑧ OCRテキスト化
デジタル化した資料(画像データ)からテキストデータを作成する技術がOCR(光学的文字認識)処理技術です。OCR処理により作成したテキストデータを用いて、全文検索や、視覚障害者等のための読み上げ等のサービスにつなげることができます。
「国立国会図書館デジタルコレクション(外部リンク)」では、図書や逐次刊行物等のデジタル化資料からOCRにより作成したテキストデータを利用し、全文検索機能を提供しています。また、「NDLラボ(外部リンク)」で提供されている実験サービスである「次世代デジタルライブラリー」では、くずし字等を含む古典籍資料のOCRテキスト化により作成したテキストデータを用いた全文検索も可能となっています。
また、NDLラボの実験サービス「NDL Ngram Viewer」では、OCRテキストデータを利用した先進的な取組として、検索キーワードが年代ごとの出版物にどのくらい出現するか(出現頻度・出現比率)を可視化するサービスを提供しています。
(参考)
「全文検索が可能な資料について」(国立国会図書館デジタルコレクションウェブサイト)
https://dl.ndl.go.jp/fulltext-search
「次世代デジタルライブラリー」(NDL Labウェブサイト)
https://lab.ndl.go.jp/service/tsugidigi/
「NDL Ngram Viewer」(NDL Labウェブサイト)
⑨ 画像検索
ジャパンサーチの画像検索機能では、指定した画像から似た特徴をもつ他の画像を検索できるほか、自分の探したい画像のイメージを任意の単語や文章で表現して検索することで、画像を探し出すこともできます。画像検索機能は、コンテンツの発見可能性を高め、デジタルアーカイブの一層の利活用を可能にします。
(参考)
「富士山でタイムスリップ!―画像検索」ジャパンサーチ公式YouTubeチャンネル
⑩ メタバース
鹿児島県日置市/ネオ日置(外部リンク)
日置市外の人々との交流拠点となり得るメタバース空間を構築し、市内の名所紹介など地方の魅力を広く発信する取組です。メタバース空間での特産物の販売、名所空間の制作、イベントの企画など、リアル世界との周遊性向上を目指した取組も企画しており、これらの取組を通じて関係人口の創出を目指しています。
(参考)
鹿児島県日置市「メタバースを活用したまちづくりネオ日置計画」(2023年8月25日「デジタルアーカイブフェス2023―デジタルアーカイブで地域の価値を再発見する―」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/siryou/1-3.pdf
亀岡市文化資料館/亀岡バーチャルヒストリア(外部リンク)
亀岡市文化資料館が所蔵する文化財をはじめ、市内各地の伝統芸能・祭事・風習・自然などの歴史文化資源を再現したメタバース空間を作り、ユーザが現在は見られない亀山城天守や御殿などの江戸時代の亀岡の街並みを舞台に、地域にまつわる歴史に触れることができるサービス提供しています。
ANA NEO株式会社/ANAGranWhale(外部リンク)
バーチャル旅行体験ができる「旅のメタバース」を構築し、日本の観光地の認知拡大とその地に行ってみたいと思うきっかけを作ることをコンセプトとしています。世界遺産をはじめ、歴史的建造物、自然環境などをデジタル上に保存し、文化財や魅力的な景観を次世代に継承していくことで地域に貢献することを目指す取組です。
(参考)
ANA NEO株式会社「メタバースにおける地域アーカイブの活用と地域創生について」(2023年8月25日「デジタルアーカイブフェス2023―デジタルアーカイブで地域の価値を再発見する―」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/siryou/3-2.pdf
⑪ 文字認識
カラーヌワット・タリン(Google Research)、北本朝展(ROIS-DS人文学オープンデータ共同利用センター)/みを(miwo):AIくずし字認識アプリ(外部リンク)
スマホ・タブレットアプリ「みを」は、最新のAIくずし字認識技術を用いたアプリです。昔のくずし字資料をいつでもどこでも読んで学べるよう、カメラで資料を撮影するだけで、AIが数秒でくずし字を現代日本語の文字に変換します。
⑫ ジャパンサーチのAPI活用
青森県立図書館/八甲田山雪中行軍遭難事件 年表(外部リンク)(再掲)
ジャパンサーチのAPIを使って、連携コンテンツを年代順に表示させるなど電子展示会で活用しています。
Cultural Japan(外部リンク)(再掲)
ジャパンサーチや世界の主要な文化機関およびポータルから収集したデータをRDFに変換し、検索アプリケーションを通して提供しています。
東京富士美術館(再掲)
展示室に作品情報に関するデジタルキャプションを設置し、ジャパンサーチのAPIを活用して、最新の作品情報が展示室のデジタルキャプションに反映させる取組を行っています。
(参考)
鴨木年泰「全国美術館会議/東京富士美術館「東京富士美術館収蔵品データベースほか」
─“デジタルアーカイブを日常にする”試み─」(2023年8月25日「デジタルアーカイブフェス2022」報告資料)
https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/forum/2022/2_03.pdf
長野県上田市(外部リンク)(再掲)
市内の複数のデジタルアーカイブをデータベースごとにジャパンサーチと連携させた上で、ジャパンサーチに上田市の登録データベースを横断的に検索できる検索ボックスを作成しています。また、ジャパンサーチのWeb APIを利用して、「上田市デジタルアーカイブポータルサイト」を構築することで、市内の複数のデジタルアーカイブの横断検索を実現しています。
