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「日本橋魚市繁栄図」 / 国立国会図書館

江戸時代の人々と動物

江戸時代の人々の暮らしと、動物の関係についての展示です。

館長挨拶

江戸時代の人々は、生活のさまざまな場面で動物に関わってきました。絵を見ながら、楽しく学んでいただけたら幸いです。

この展示について

江戸時代の人々と動物の関係を、主に、家畜、食事、娯楽の三つに分けて展示してあります。どうぞご覧ください。


家畜

  • 馬

    軍事用、移動用など、古くから日本人の生活とともにあった動物

    館長からの一言

    奇蹄目ウマ科の哺乳類。日本では軍事用、移動用での用途が重視され、車両の牽引や耕作器具を引かせるための利用はあまり発達しなかった。牛に比べて暑さに弱いため、西日本では耕作用など動力源としての利用は牛が中心となり、馬を用いたのは、寒冷な東国であった。肉はさくら肉といって食用にされ、骨、皮も利用された。

  • 犬

    家畜として最も歴史のある動物。日本でも古くから猟犬や番犬として用いた

    館長からの一言

    食肉目イヌ科の哺乳類。イエイヌともいう。古くから猟犬や番犬として飼育されてきた。江戸幕府の第五代将軍、徳川綱吉は「生類憐みの令」を発し、犬の愛護と登録を命じた。

食事

  • 鯨

    クジラ目に属する海産の大形の哺乳動物。古くは魚類とみなされた

    館長からの一言

    クジラ目に属する哺乳動物の総称。古くから食用、油料用などに利用されてきた。仏教の影響で食肉忌避の風潮があったが、鯨は魚と認識されてきたため、食用には抵抗がなく多くの場所で、漁が行われていた。

  • 鮪

    下級魚から江戸前寿司の華へと転じた食用魚

    館長からの一言

    スズキ目サバ科に属するマグロ属の魚類。江戸初期まで味のよくない魚とされていたが、江戸後期になり一般に広く食べられるようになった。赤身部分を醤油に漬け込んだ「づけ」がすし種として普及したのも江戸後期である。鮪の肉は、肉色の赤い赤身と脂肪の多いトロに分かれ、現在はトロが高級とされるが、昭和初期までは赤身の方が貴重だとされていた。

娯楽

  • 蛍

    蛍狩り、蛍合戦など夏の風物詩として親しまれ、日本の暮らしや文化の中に生きる甲虫

    館長からの一言

    ホタル科の甲虫の総称。江戸時代に虫売りが盛行した頃、蛍は一番人気だった(『守貞謾稿』)。蛍にちなむ言葉は多く、「蛍雪の功」、消え残った炭火をいう蛍火、旬の時期が短いことをいう「蛍二十日に蟬三日」などがその例である。

  • 金魚

    フナから飼育観賞用に品種改良された魚。絵画や文学作品にも登場する。

    館長からの一言

    コイ目コイ科の魚。金魚が日本に初めて上陸したのは文亀2年(1502)だが、庶民の間で飼育や鑑賞が行われるようになったのは元禄江戸の頃とされている。江戸中期には雛祭りの風俗と共に、金魚鉢を雛壇に飾る風習が流行した。桃の節句の頃になると、江戸の町では金魚売りの声が響いていたという。

展示を見終わった人へのメッセージ

最後まで見てくださり、ありがとうございました。この展示が、動物やそれに関わってきた人々に興味を持つきっかけになったら嬉しいです。

展示関連イベントについて

・第三章 珍禽奇獣異魚 描かれた動物・植物―江戸時代の博物誌 https://www.ndl.go.jp/nature/31

・福生ほたる祭り(ほたる公園・玉川上水周辺) 6月上旬頃