日本郵船株式会社創立満三十年記念帖 / 国立国会図書館デジタルコレクション
交通・運輸業、その他
渋沢は、交通・運輸、電力等、日本社会のインフラを支える企業を数多く育成しました。
交通・運輸業
明治18年(1885)に郵便汽船三菱会社と共同運輸会社が合併して日本郵船会社が設立されると、渋沢は取締役として同社の発展を支えました。
中国の揚子江に進出していた日本の汽船会社4社が、明治40年(1907)に日清汽船株式会社を設立されました。渋沢は創立委員長を務めました。画像は漢口支店。
明治14年(1881)、日本最初の民営鉄道会社である日本鉄道会社が設立されました。渋沢は、役員として日本鉄道会社の経営に関わりました。
上武鉄道(のちの秩父鉄道)の経営難に際し、渋沢から指導を仰いだ経営陣は、大正3年(1914)に無事開業を果たしました。
東洋汽船
浅野総一郎が明治29年(1896)に外国航路の経営を目的として創立。大正15年(1926)に客船部門を日本郵船(株)に譲渡し、貨物専業となった。
北海道炭礦気船株式会社 編,北海道炭礦汽船
渋沢らが発起人となり、明治22年(1889)に北海道炭礦鉄道会社(のちの北海道炭礦汽船)が設立された。
その他産業
外国の賓客を接待することを目的に、渋沢らは明治20年(1887)に東京ホテル(のちの帝国ホテル)を設立しました。
歌舞伎芝居等を諸外国に紹介するため、渋沢が創立委員長となり、明治44年(1911)に帝国劇場が完成しました。
杉浦善三 著,玄文社
明治44年(1911)の開場式の後、3月4日から4月3日まで、歌舞伎「頼朝」(山崎紫紅作)、「伊賀越道中双六」、「羽衣」が公演されました。
渋沢は、明治30年(1897)、東京深川の渋沢邸内に渋沢倉庫部を創設。明治42年(1909)に渋沢倉庫株式会社を設立しました。
東京会議所は明治6年(1873)に瓦斯掛を設けてガス事業を開始します。ガス事業が払い下げられて設立された東京瓦斯株式会社では、渋沢は取締役会長を務めました。
渋沢らは、日本最初の株式取引所である東京株式取引所を明治11年(1878)に設立しました。
東京電灯
渋沢らが発起人となり、明治15年(1882)に東京電灯会社(のちの東京電灯株式会社)が設立されました。東京電灯会社は明治19年(1886)に開業、東京に火力発電所を建設して電力を供給しました。
経済団体
渋沢は、明治11年(1878)から明治38年(1905)まで、経済団体である東京商法会議所・東京商工会・東京商業会議所の会頭を務め、実業界の地位向上に尽力しました。