/
浮世絵2 国芳, 芳年, 暁斎(教育・商用利用可)
歌川国芳
金魚づくし・百ものがたり
<p>夏の風俗を金魚を擬人化して描いたシリーズで、現在9図が確認されています。この図は、金魚鉢を鋭い目で覗く猫と、驚いた金魚たちが逃げまどう様子が描かれています。動物の擬人化を得意とした国芳らしく、水中の小動物の姿がユーモアあふれる姿で愛情深く表現されています。<br /></p>
讃岐院眷属をして為朝をすくふ図
<p>曲亭馬琴作の読本『椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)』源為朝(みなもとのためとも)難船の場面。平清盛(たいらのきよもり)を討とうと都に向かう為朝の船が嵐に遭い、妻白縫(しらぬい)は嵐を鎮めようと海中に身を投じる。嫡男舜天丸(すてまる)の船は沈むが、家来に抱えられて鰐鮫(わにざめ)に助けられる。讃岐院配下の天狗が自害しようとする為朝を救出している。<br /></p><br /><p> 武者絵で人気を集めた歌川国芳による、三枚続きの浮世絵版画です。当時のベストセラー、滝沢馬琴(たきざわばきん)の『椿説弓張月(ちんせつ ゆみはりづき)』の1シーンを描いています。台風で荒れた海を鎮めようと、主人公・為朝(ためとも)の妻白縫(しらぬい)が揺れる舟から身を投げますが、嵐はおさまりません。嘆いた為朝が切腹しようとすると、讃岐院(さぬきいん)の霊がつかわした天狗が現れて彼を止め、船の舵をとります。一方、別の舟から漂流していた為朝の子ども舜天丸(すてまる)と忠臣の紀平冶(きへいじ)は、大きな鰐鮫(わにざめ)に命を助けられます。天狗は薄墨で描かれ、現実のものではないことがよく表れています。書物にある鰐からヒントを得たと思われる鰐鮫の表現や、当時西洋から入ってきたばかりの色である青をふんだんに使うなど、洋風への関心がみてとれます。3枚の画面にまたがって描かれたダイナミックな構図、幻想的な雰囲気などがあいまって、国芳ならではのイマジネーション豊かな作品となっています。</p>







