デジタルアーカイブジャパン・アワード(DAJアワード)2024
目的
社会全体のデジタル化が進む中、創作活動や知的活動の共通基盤となるデジタルアーカイブの役割が改めて注目されています。本アワードは、デジタルアーカイブの拡充や利活用の促進に積極的に取り組むアーカイブ機関や、データを集約してジャパンサーチに届けるつなぎ役、そして活用者をはじめとしたステークホルダーを顕彰し、その活動を広く社会に紹介することで、デジタルアーカイブが日常に溶け込んだ豊かな創造的社会の実現を目指します。
表彰の対象
2024年は、「ジャパンサーチ・アクションプラン2021-2025」に記載のある活動(アクション)に関する活躍や貢献を表彰することとし、表彰する対象はジャパンサーチの連携機関に限らず、デジタルーカイブに取り組む機関又は活用者としました。
過去の受賞機関は次のページをご覧ください。
表彰の選考基準
次の5つの観点から、それぞれのデジタルアーカイブに関する活動における貢献に基づき、受賞者を選定しました。詳細は、受賞理由をご覧ください。
①オープン化の推進
②つなぎ役としての貢献
③利活用の促進
④地域情報の発信
⑤その他の貢献(新サービス、人材育成など)
2024年受賞機関
【受賞理由】
「研究リソースのオープン化」のコンセプトの下、大学図書館ならびに研究者が所蔵する幅広い資料が収録されています。資料の画像はすべてパブリックドメインであることが明記されており、詳細なメタデータの付与やIIIFへの対応と併せて利活用の幅を広げています。さらにはデジタルアーカイブアセスメントツールに基づく自己評価結果の公表を行うなど、資料の公開手段としての位置づけに留まらず、信頼されるデジタルアーカイブに向けた取組が多数行われている点を高く評価しました。
【受賞のことば】
関西大学は、東アジア文化研究の拠点として設置したアジア・オープン・リサーチセンター(KU-ORCAS)の特徴の一つとして「関西大学デジタルアーカイブ」を構築し、本学の強みを活かして蓄積してきた貴重な文献や資料について、「研究リソースのオープン化」を展開して参りました。
今後もデジタルアーカイブが研究成果の社会還元となるよう、研究者に限らず企業、自治体、市民の皆様が広く利活用できるよう、引き続き取り組んで参ります。
(関西大学 東西学術研究所長・KU-ORCASセンター長、文学部教授 二階堂 善弘)
【受賞理由】
大学内のつなぎ役として、大小さまざまな組織におけるデジタル化やデータ連携の支援に継続的に取り組み、100を超えるコレクションの一元的な検索・利用を実現しています。また、ポータルサイトでは、多様な学術資料群を一望できるだけでなく、分かりやすい二次利用条件の表示、データ出力等の機能を通じて資料の利活用を促すなど、他のデジタルアーカイブが参考にできる取組や工夫を多く行っている点を高く評価しました。
【受賞のことば】
東京大学は大学の基本方針の中で学術資産のアーカイブ化推進を謳い、2017年度から「東京大学デジタルアーカイブズ構築事業」を実施しています。学内の学術資産のデジタル化に加え、ポータルサイトの開発、ジャパンサーチ等との連携など、様々な取り組みを行ってきました。この度はその活動を評価していただき、大変光栄に存じます。今後もコンテンツの充実を図るとともに、学内外から使いやすいポータルサイトを目指して参ります。
(東京大学学術資産アーカイブ化推進室長・附属図書館副館長 苅部 直)
【受賞理由】
歴史資料を対象とした文字起こし(翻刻)を、多数の人々の協力によって行うためのプラットフォームとして広く利用されています。専門家だけでなく市民が参加し、学び合いながら広範な知識が集積されるコミュニティが形成されています。デジタルアーカイブを活用したシチズンサイエンスの一つの在り方として高く評価しました。
【受賞のことば】
この度はデジタルアーカイブジャパン・アワードを賜り大変光栄に思います。「みんなで翻刻」はこれまで8,000名以上の参加者のご協力を賜り、2,600点以上の歴史資料を翻刻してきました。この成果はひとえに翻刻に参加くださった市民の方々の尽力によるものです。今後とも市民と資料収蔵機関、そして専門家をつなぐプラットフォームとしての取り組みを続けたいと考えております。
(大学共同利用機関法人 人間文化研究機構国立歴史民俗博物館 准教授 橋本 雄太)
【受賞理由】
福井県文書館・福井県立図書館・福井県ふるさと文学館の三館を中心に、県内の自治体・学校を含む12機関の所蔵資料を公開しており、地域のつなぎ役としての取組を継続して行っています。また、二次利用を意識したアーカイブ構築、文化庁長官裁定制度を利用した経緯等のレポート公表、「学校向けアーカイブズガイド」等の学校教育における活用促進など、他機関が参考にできる活動を数多く行っている点を高く評価しました。
【受賞のことば】
この度は「デジタルアーカイブ福井」の取組みをご評価いただき、大変ありがたく光栄に存じます。「県全体のデジタルアーカイブ」を目指し、参加機関を徐々に増やしながら、福井県に関する歴史資料や文学資料、行政刊行物等を公開して参りました。今回の受賞は、各参加機関にとっても大きな励みとなるものです。今後とも関係機関のお力を借りながら、使いやすさを追求し、更なる充実を図って参りたいと存じます。
(福井県文書館長(福井県立図書館長 兼)佐々木 智宏)
【受賞理由】
県内の文化資源を広く収集・構築・活用する全域での取組であり、県にまつわる様々な分野の資料をデジタルアーカイブとして公開しています。また、県の魅力発信にも意欲的で、ユーザーが現地を訪れてみたいと思わせるデザインや仕掛けになっています。県がつなぎ役となって、所蔵者や分野を問わず地域の文化資源のアーカイブを進めている点、地域・観光振興にデジタルアーカイブが活用されている点を高く評価しました。
【受賞のことば】
この度、「とちぎデジタルミュージアム“SHUGYOKU”」が受賞の栄誉を賜り、大変うれしく思います。本取組により、先人が守り伝えてきた県内の国宝・重要文化財や地域に伝わる伝統芸能など、栃木県が世界に誇る、まさに“珠玉”の文化資源を一元的に発信し、その認知度の向上とともに県内各地への誘客促進を図って参ります。今後とも、多くの方々にアクセスしていただけるよう、内容を充実して参りますので、よろしくお願いいたします。
(栃木県知事 福田 富一)
【受賞理由】
媒体がアナログからデジタルへと急速に移り変わっていく中で、映画を始めとする映像や関連資料のアーカイブを、コンテンツの権利者と調整しながら推進しています。また、フィルムの保存・復元に関する技術の継承や、人材の育成にも大きく貢献するなど、映像アーカイブの中心的存在としての精力的な活動を高く評価しました。
【受賞のことば】
国立映画アーカイブでは、文化遺産であるとともに歴史資料でもある映画の利用がデジタルアーカイブを通して劇的に広がり、人々が書物に触れるのと同じように、当館の長年にわたる収集の成果に触れられるよう事業を推進しています。本事業は、映画とは専門を異にする多くのプロフェッショナルな個人・団体との連携なくしては実現できませんでした。配信サイトを共に構築していただいている国立情報学研究所にもお礼を申し上げます。
(国立映画アーカイブ館長 岡島 尚志)
受賞機関のコンテンツ紹介
次のページで受賞機関の選りすぐりのコンテンツをご紹介しています。







