スペインの歌手(ギタレロ)(「マネ、30点のオリジナル・エッチング集」より) The Spanish Singer (Guitarrero) (Portfolio of 30 Original Etchings by Édouard Manet)すぺいんのかしゅ(ぎたれろ)(「まね、30てんのおりじなる・えっちんぐしゅう」より)
解説
本作は1861年、初めてサロンに入選した《スペインの歌手》(メトロポリタン美術館蔵)に由来している。当時の批評家テオフィール・ゴーチェは同作を称賛し、「ギタレロ」と名付けた。本作は原作に比べ左右が反転しているものの、細かなタッチで男性の顔や衣装をはじめ画面全体に丁寧に陰影をつけ、原作の雰囲気を忠実に再現することに成功している。マネは1850年から6年間、トマ・クチュールの画塾へ通い、59年のサロンに初めて《アブサンを飲む男》(ニイ・カールスベルグ美術館蔵)を送ったが、あえなく落選した。ここでは修行時代、ディエゴ・ベラスケスらのスペイン画家から受けた影響を如実に感じさせる。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09