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夜桜(花) Cherry Blossoms at Night (“Flowers” scroll from the Snow, Moon, and Flowers triptych)よざくら(はな)

解説

昭和27年(1952)年2月に東京・京橋の兼素洞において開催された「第1回雪月花展」出品作。本作は同展で花を担当した大観が描いた2点のうちの一つで、京都祇園にある円山公園の枝垂れ桜をモティーフに描いたもの。春の薄やみの中、立ちのぼる二条の篝火の明かりによって浮かび上がってくる桜の優艶な姿がドラマチックに描き出されている。かつて大観は同5(1930)年のローマでの日本美術展に六曲一双屏風の《夜桜》(大倉集古館蔵)を出品しているが、この時の典雅で清明な趣とは異なり、本作はむしろ幽玄で、大観が愛蔵していた冨田溪仙の《祇園夜桜》(横山大観記念館蔵)に着想を得たといえるだろう。老年ながらも心底にたぎる浪漫を感じさせる晩年の傑作といえる。

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東京富士美術館収蔵品データベース

日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。

2026/01/09