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鉄錆地六十二間筋兜 三日月前立 Sixty-two Plate Riveted Suji Kabuto Helmet, with Crescent Moon Shaped Maedateてつさびじろくじゅうにけんすじかぶと みかづきまえだて

解説

「常州住早乙女家成」の銘を鐫(ほ)る六十二間の筋兜である。筋兜は縁を折立てた矧板を、頭が平坦な鋲で留めたもので、鉢表は一面に折立てた縁の筋が並ぶことからその名があり、その筋間の数を「間(けん)」と呼ぶ。鉢は比較的穏やかな形で、四方に響孔(ひびきあな)を開け四天(してん)の鋲を打つが、後頭部の笠標付(かさじるしつけ)の鐶は設けていない。天辺(てへん)は六重の菊金物の八幡座で飾り、角本に立てた革製金箔押の大きな三日月の前立が印象深い。眉庇(まびさし)は斜め下方に突き出したいわゆる駒の爪形である。𩊱は黒漆塗鉄板札五段を紺糸で素懸に威し、一段の吹返に「丸に三柏」の据文金物(すえもんかなもの)を打っている。早乙女派の主要な拠点は常陸の下妻(茨城県下妻市)が有力視されているが、膨大な在銘品を残しながら良質な史料に乏しく不明な点が多い。家成の在銘品は六十二間筋兜が多く、六十二間小星兜がこれに次ぎ、江戸時代前期から中期にかけて複数代続いたようである。

メタデータ

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日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。

2026/01/09