解説
筑前信国の祖となる吉定(後に吉貞)の薙刀。薙刀としては総体的に細身の姿であるが、切先下の物打あたりで大きく反り、刃と反対側の棟まで焼が入る。棟にも刃がついている。右に展示した吉定の脇差と同様に、きめ細やかな肌合いで前面に地沸(地の部分に見える細かい粒子)が付く精美な出来映えである。波打つ刃文には、小沸(肉眼でみえる大きさの小さな粒々)がつき、焼き刃と地の境は匂い口が締まっている。表裏ともに薙刀樋に添い樋が彫られている。 「国」字は、嫡流であることを示す、左右反転した鏡文字が使用されている。〔No.618 筑前の刀工 信国〕
収録されているデータベース
福岡市博物館収蔵品データベース
福岡市博物館は、平成2年(1990)の10月に、地域の歴史と民俗を研究・展示する博物館として開館しました。福岡は、弧を描く日本列島の西の端にあり、ユーラシア大陸と朝鮮半島に近接しています。この地に住む人々は、古来、この国の誰もが知らなかった文化に最初に触れ、経験したことのない生産手段や経済活動を発展させ、遭遇したことのない脅威を克服し、豊かな都市を営みつづけてきました。この博物館は、アジアとの人・...
最終更新日
2026/05/16