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松梅群鶏図屏風 Fowls with Pines and Plum Blossomsしょうばいぐんけいずびょうぶ

解説

若冲は「鶏の画家」と知られ、多くの鶏図を描いている。正面向きや後ろを向いたもの、雄々しく立つ姿や座る姿など、雌雄の鶏と雛のさまざまな姿態を克明に描き分けている。石燈籠は、大小の無数の点で描かれて、御影石の表面が真に迫ってあらわされている。


 正面向きや後ろ向きなど様々な向きの雄鶏(おんどり)と雌鳥(めんどり)が左右一対の屏風に可愛らしく描かれており、松と梅のおめでたいモチーフも取り入れられています。
 この作品は墨(すみ)の濃淡(のうたん)を巧みに使い描かれています。例えば、雄鶏の尾羽や松の葉は勢いよくダイナミックに描写されている一方で、鶏の羽毛は丁寧に描かれ、墨のかすれやにじみが生かされています。右の屏風に描かれている石燈籠(いしどうろう)は、よく見ると大小の無数の点で描かれていることがわかります。微妙な濃淡の変化をつけることで石の立体感や質感が表現されているのです。水墨を基調としていますが、梅の花や鶏の鶏冠(とさか)や羽毛などに黄・赤・白の色付けがされており小さい面積ながらもアクセントになっています。
 作者の伊藤若冲は江戸時代中期、京都で活躍した画家です。自分の目で見ることを大切にしていた若冲は花や鳥など身近な題材をよく描いており、中でも鶏を得意としていました。「鶏の画家」として知られた若冲は自分の庭で鶏を飼っており、よく観察し写生をしていました。この鶏たちも若冲に飼われていた鶏かもしれません。

メタデータ

教育

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収録されているデータベース

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2026/03/30