解説
この花瓶は、花台(N-295)とともに江戸時代・文化年間(1804~1818)に仙洞御所(せんとうごしょ)より法隆寺西円堂の峯薬師(みねのやくし)に奉納されたものと伝えられます。膨(ふく)らんだ胴やラッパ形に開いた口、頸(くび)や肩の剣先形(けんさきがた)の内に波文や雷文(らいもん)を表す意匠など、中国の古代青銅器・尊(そん)を意識していますが、把手(とって)が亀形になるなど、独自の造形がみられます。江戸時代末期の一時期、蝋型鋳造(ろうがたちゅうぞう)で中国古銅器の形を模した銅器の製作が流行しますが、本品もそうした風潮の中で作られたものとみなされます。
収録されているデータベース
ColBase
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最終更新日
2026/07/20