西行
平安末期の歌人。武士を捨て、諸国を修行して独自の詠風を築いた
1118-1190(元永1-建久1)
平安時代末期の歌人、僧。武士の時の俗名は佐藤義清(のりきよ)で、西行は出家後の号。法名は円位。鳥羽院のもとで北面の武士として仕えたが、23歳で出家して世間を驚かせた。出家の理由は種々推測されているが、いまだ判然としない。若くして和歌の才に優れ、歌論書『後鳥羽院御口伝(おんくでん)』の中でも高く評価されている。出家後は洛外に草庵を営んで修行に努め、陸奥国(むつのくに)から中国・四国までを行脚(あんぎゃ)するなど、生涯にわたって旅を好んだ。そして、旅の体験を通して自然と自らの心境を歌に詠み、独自の詠風を築いた。そのためもあり、諸方を遍歴すること、またその人自身を「西行」とよぶことがある。歌集には、約1500首を収めた『山家集(さんかしゅう)』、および『西行上人集』『聞書集(ききがきしゅう)』などがあり、歌論書として『西行談抄』がある。『新古今和歌集』には西行の94首の歌が収められており、同歌集の最多を誇る。鎌倉時代の絵巻としてその生涯および事跡を描いた『西行物語絵巻』があり、富士山を眺める蓑笠をつけた西行の後姿を描く画題は「富士見西行」として有名。
関連するひと・もの・こと
本で知る
本人の著作
伝記・評伝など
もっと知りたい
西行筆と伝える古筆切
動画を探す
過去の展覧会を探す
| タイトル | 主催者 | 会場 | 開始 | 終了 |
|---|---|---|---|---|
見に行く・調べる
大阪府南河内郡河南町に所在。西行の八百年遠忌を記念し、入寂の地である弘川(ひろかわ)寺に建設されました。西行に関わる弘川寺伝来の寺宝をはじめ、弘川寺を訪れた文人墨客の名品を多数展示しています。館内には西行文庫が併設されており、歌人や俳人から寄贈された私家集を収蔵しています。
京都大学図書館機構が運営するサイト「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」より。奈良絵本(朱・緑青・金・銀などで色彩あざやかに描かれた挿絵がついた、物語の本。室町時代半ばから江戸時代初期に作られた)の『西行物語』全4冊を閲覧することができる。
上掲と同じ京都大学図書館機構が運営するサイト「京都大学貴重資料デジタルアーカイブ」より。『西行物語』のあらすじを挿絵とともに解説している。
大阪府和泉市に所在する和泉市久保惣記念美術館のHPより。デジタルミュージアムの「キーワードから探す」で、作品名に「西行」と入力して検索する。
静岡県熱海市に所在するMOA美術館のHP。トップページの「コレクション」をクリックし、キーワードに「西行」と入力して検索すると、俵屋宗達筆の「西行物語絵巻断簡」と鎌倉時代の「西行像」の画像を見ることができる。
和歌山県観光振興課が運営するサイト「わかやま歴史物語100」より。トップ画像右側の人物をクリックし、「さ」を選択すると「西行法師」が閲覧できる。その中の「諸国行脚の歌人 西行が歌い歩いた道を行く」がお勧めコース。
大阪府南河内郡の河南町HPより。河南町は西行入滅の地。西行の生涯が、平易な文章で解説されている。
参考文献
- 目崎徳衛 著,吉川弘文館
- 小松茂美 編,中央公論社
- 「西行」の項
- 「西行」の項
- 「西行」の項
- 「西行」の項
- 歴史学研究会 編,岩波書店
