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日本橋

東京都中央区の日本橋川に架かる橋で、五街道の起点となっている。

東京都中央区の北部、日本橋川に架かる日本橋は、慶長8年(1603)に架けられると、翌年には、全国里程の原点(里程元標)と定められ、五街道(東海道・中山道・日光道中・奥州道中・甲州道中)の起点となった。

歌川広重(うたがわひろしげ)の『東海道五拾三次 日本橋・朝之景』に代表される、日本橋を主題とする浮世絵には、さまざまな階層の人々が行き交う風景が描かれている。こうした作品が示すように、日本橋かいわいは人と文物、そして文化が行き交う一帯へと発展を遂げていく。日本橋川の両岸には魚河岸(うおがし)に加え、米河岸、材木河岸などの河岸が並び、物資の集散地となった。これに伴って周囲に商工業が発達。豪商が経営する大店(おおだな)が軒を連ね、各種問屋が集まり、金座、銀座が置かれた。

架橋当時木造の反り橋であった日本橋は、江戸時代を通じて幾度となく焼失し、その度に架け替えられてきた。現在のアーチ型石橋は、明治44年(1911)に架けられたルネサンス様式のデザインで、長さ49メートル、幅27メートル。現在も日本国道路元標が橋の袂にあり、架橋以来日本の中心であることの矜持を示している。

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浮世絵で見る日本橋

葛飾北斎 富嶽三十六景・江戸日本橋

天保元年(1830)から天保3年(1832)頃の刊。

歌川広重 東都名所・日本橋真景并ニ魚市全図

天保年間(1830-1844)の作。河川と人工の堀が縦横にめぐらされた江戸には、大小多くの橋があった。その中でも、各地につながる五街道の起点とされ、多くの人々が行き交った日本橋は、格別の存在だった。橋の上からは、富士山や江戸城を見渡すことができ、一帯は船で運び込まれた荷物が陸揚げされる商業の中心地だった。

歌川広重 江戸名所三ツの眺・日本橋雪晴

<p>「江戸名所三ツの眺」は、「日本橋雪晴」の他に、「御殿場山花見」・「両国夏の月」を加えた「雪月花」をテーマとした3枚揃。上下にすやり霞を配し、広やかな風景が描かれています。本図は雪晴れの日の賑わいを色数を抑えて描いた優作として知られています。<br /></p>

歌川広重 江都名所・日本橋雪の朝

天保年間(1830-1844)末頃の刊。

歌川広重 名所江戸百景・日本橋 江戸ばし

安政3年(1856)から安政5年(1858)にかけての刊行。

歌川広重 名所江戸百景・日本橋 雪晴

安政3年(1856)から安政5年(1858)にかけての刊行。

歌川貞秀 東都日本橋之勝景

文久3年(1863)刊。

歌川国貞 東海道 日本橋

文久3年(1863)第14代将軍徳川家茂の上洛を描いた錦絵シリーズ。別名「御上洛東海道」「東海道名所風景」などと呼ばれる。16人の絵師と25軒にのぼる版元らが競って版行した。

歌川国貞 紅毛油画名所尽・日本橋

文化年間後期から天保年間の刊行。

東海道五十三次(広重)の日本橋

東海道五拾三次(保永堂版) 日本橋 朝之景

江戸と京都を結ぶ東海道の53駅に、日本橋と京都三条大橋を加えた55図。天保4年(1833)から5年(1834)にかけて刊行された。広重が東海道シリーズで最初に手がけた作品。明快な色の対比とユーモアあふれる人物描写は、浮世絵風景画としては軽快な印象に仕上がっている。版元の名にちなんで「保永堂版東海道五拾三次」と呼ばれている。

東海道五拾三次(行書東海道) 日本橋

「行書東海道」は天保年間(1830-44)末期の作。シリーズタイトルが行書体で記されているところからの称。小さめの画面に淡い色彩で東海道にまつわる多様な人々が描かれている。

東海道五拾三次(隷書東海道) 日本橋

「隷書東海道」は嘉永4年(1851)頃の作。シリーズタイトルが隷書体で記されているところからの称。大判の画面に広々と描いた作品が多いのが特徴。

東海道五拾三次(狂歌入東海道) 日本橋

歌川広重画。天保11年(1840)頃の刊行。狂歌が添えられているため「狂歌入東海道」「狂歌東海道」などと呼ばれる。版元(佐野屋喜兵衛)の名から佐野喜版とも。

五十三次名所図会(竪絵東海道) 日本橋

歌川広重画。広重最晩年(亡くなる3年前)に刊行された最後の東海道シリーズの作品。竪の構図で描かれていることから通称「竪絵東海道」とも。

明治以降の浮世絵

川瀬巴水 日本橋(夜明)

近代版画の巨匠・川瀬巴水が制作した、晴れやかな日本橋を描いた作品。昭和15年(1940)。東海道の作品集の企画が進められ、描かれたものという。巴水は、名所や旧跡を正面から捉えることはあまり好まなかったらしく、その意味でも大変珍しい作品といえる。

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  • 東京の観光公式サイト。日本橋へのアクセス方法や見どころを紹介。

  • 日本橋のタウン誌である「月刊日本橋」によるサイト。日本橋の歴史やお店などの情報を含む魅力を伝える。

参考文献