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金工

刀剣や装飾品から仏像鋳造まで。日本の工芸の一大分野

金属を主な素材として加工した工芸美術の一分野、およびそれをつくる技術。金工には、金属を溶かし型に入れて成形する鋳造、鎚で打ち延ばして造形する鍛造(たんぞう)、鏨(たがね)で彫刻する彫金などがある。

紀元前4000年頃、古代文明が発達した地域に発生し、諸金属のうち採取加工が容易であった金、銀、銅を用いて発展した。特に金は、加工しやすく、つねに輝きを保つことから、古来最も貴重な素材とされた。

日本では、弥生時代の紀元前300年頃に、中国・朝鮮から技術が伝わり、紀元前100年頃には刀剣類や装飾品など小型作品がつくられた。飛鳥時代に仏教が伝来すると、造寺・造仏のために金工技術が飛躍的に発展。この時代の代表的なものとして、飛鳥寺の丈六仏(606)や法隆寺釈迦三尊像(623)など、蠟型鋳造で金メッキを施された仏像があり、奈良時代には座高15m、重さ250tの巨大な鋳物仏、東大寺の本尊・盧舎那仏坐像(754)もつくられている。また、元明天皇の和銅元年(708)には、武蔵国から銅が献上されたのをきっかけとして、「和銅開珎(わどうかいちん)」と呼ばれる日本最初の鋳銭がつくられた。

貴族に代わり武家が台頭した鎌倉時代以後、金工は武具や甲冑類の製造技術として発展。室町時代の彫金家・後藤祐乗(ごとうゆうじょう)による「三十匹龍図三所物」など、鐔(つば)や目貫(めぬき)、小柄(こづか)など刀装具に見るべきものが多い。刀装具は技術を持った職人が、何万回も鉄をたたく、鍛造によって制作されていた。

工業製品としても金工の技術向上は続き、江戸時代にかけて、鉄の精錬に使う炉・たたらが改良されたことで、良品質の鉄鋼生産が可能になった。これにより鋤や鍬など、それまで青銅製品が使われていた農耕具が鉄製品に置き換わり、農作物の生産効率の向上とそれに起因する人口増加、都市の発展につながっていった。

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  • 日本と東洋の文化財を守り伝える中心拠点としての役割を担う我が国の総合的な博物館です。

  • 平安時代から江戸時代の京都文化を中心とした文化財を取り扱う地域に根ざした博物館。フロア1階には金工品の展示室がある。

  • 仏教美術及び奈良を中心として守り伝えられてきた文化財を取り扱う博物館です。

  • 茶人中村栄俊氏が収集した美術品を中心とした所蔵品を持つ。年4~6回の展覧会あり。

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  • 国立文化財機構の4つの国立博物館 (東京国立博物館、京都国立博物館、 奈良国立博物館、九州国立博物館)と研究所(奈良文化財研究所)が 所蔵する国宝・重要文化財の高精細画像を見られる。

  • 日本の伝統工芸作品を紹介するサイト。金工の技法や産地、種類などを解説している。

  • 岩手県の南部鉄器や福井県の越前打刃物など、全国各地の金工品を見ることができる。それぞれの特徴、作業風景、作り方など各地の金工品の魅力を伝えている。

参考文献

  1. 香取正彦 [ほか]共著,理工学社
  2. 永田和宏 著,講談社