万葉集
奈良時代に編纂された、現存する日本最古の歌集。約4500首に及ぶ幅広い地域・階層の作者の歌を収録。
奈良時代末期(7~8世紀)に成立したと推定される、日本最古の歌集。全20巻に、約4500首の作品が収められている。編纂には、『万葉集』を代表する歌人で、奈良時代の官人・大伴家持(おおとものやかもち)が関わったとみられる。
作者は、皇族、貴族から庶民まで幅広く、収録地域も日本全国にわたる。収録作品の制作年代は、5世紀頃から天平宝字3年(759)までとされるが、舒明天皇(629年即位)以前の作は伝誦歌のため実際の年代は明らかではない。
『万葉集』は、歌風の変遷によって4期に区分されており、主要な歌人としては、第1期(~672年)に有間皇子(ありまのみこ)、額田王(ぬかたのおおきみ)、第2期(~710年)に柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)、第3期(~733年)に山上憶良(やまのうえのおくら)、山部赤人(やまべのあかひと)、大伴旅人(おおとものたびと)、高橋虫麻呂(たかはしむしまろ)、第4期(734年~)に大伴家持、大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)などが挙げられる。このような身分の高い著名な歌人の歌を収録する一方、『万葉集』には地方の民謡や防人(北九州の守備を行った兵士)の詠んだ歌など、一般民衆の歌も採取されている。
奈良時代、日本固有の文字(かな文字)が成立していなかったため、歌の表記にはすべて漢字が用いられ、漢字を表音文字として使用した「万葉仮名」と呼ばれる用法がみられる。『万葉集』は、日本独自の形式である和歌文学の原点であり、『古事記』『日本書紀』と並び、日本の古代の様相を伝える貴重な資料である。
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国立国会図書館は、国会に属する唯一の国立の図書館です。国内外の資料・情報を広く収集・保存して、知識・文化の基盤となり、国会の活動を補佐するとともに、行政・司法及び国民に図書館サービスを提供しています。
平安時代から江戸時代の京都文化を中心とした文化財を取り扱う地域に根ざした博物館です。
日本と東洋の文化財を守り伝える中心拠点としての役割を担う我が国の総合的な博物館です。
『万葉集』の世界を多角的に体感できるミュージアム。地下1階展示室は、映像や人形、アニメーションなどで『万葉集』の世界を紹介する体験型の展示空間。1階展示室では、『万葉集』の歌をモチーフにした日本画を鑑賞できる。
年間を通して越中万葉や『万葉集』をテーマとした展示や講座を開催。『万葉集』と上代文学に関する図書・研究論文約85,000冊や、貴重な『万葉集』の断簡・注釈書・古写本などを収集・保存・展示。敷地内には『万葉集』ゆかりの花木を植栽した「四季の庭」もある。
大伴家持をはじめとした国府町ゆかりの歌人や、因幡地方の歴史・文化を紹介するミュージアム。中庭には、『万葉集』で詠まれた約50種の草花が植えられている。万葉衣装の貸し出しもある。
春日大社内にある、『万葉集』に因んだ植物約300種を植栽する植物園。約3ヘクタール(9,000坪)の園内には、万葉歌の陶板とともに『万葉集』の植物を標本展示する「萬葉園」などがある。
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『古事記』『日本書紀』『万葉集』を楽しみ、味わう奈良県公式サイト。
『萬葉集』と関連各分野の研究を行う萬葉学会が発行する学会誌(発行から3年経過)を閲覧可能。
『万葉集』研究者・上野誠氏(奈良大学文学部国文学科教授)が運営。『万葉集』にまつわるエッセイを掲載。
『万葉集』に詠まれている植物をイラストともに解説。
関西大学図書館廣瀨文庫所蔵の万葉集(冷泉本系(非仙覚本))をデジタル化し公開。
参考文献
- 佐竹昭広, 木下正俊, 小島憲之 共著,塙書房
- 多田一臣 編,三省堂
- 大久間喜一郎 [ほか]編,雄山閣出版
- 秋山虔, 三好行雄 編著,文英堂

