後鳥羽院御口伝
後鳥羽上皇による鎌倉前期の歌論書。心得7か条と15歌人の批評からなる
鎌倉時代前期の歌論書。後鳥羽院(後鳥羽上皇)の作。「ごとばいんごくでん」とも読み、『後鳥羽院御消息(ごしょうそこ)』『後鳥羽院御抄(御鈔)(ごしょう)』『遠島(えんとう/おんとう)御消息』『遠島御抄』などとも称される。「遠島」とあるのは、承久3年(1221)の承久の乱で後鳥羽院が隠岐(おき)国(現在の島根県)に配流されたことにちなむ。成立は後鳥羽院の隠岐配流後とする説と、配流前とする説があるが、通説では配流後とされている。初心者のための作歌の一般的知識や心得を記した7か条と、源経信(つねのぶ)以下の平安時代末期以来の主要歌人15名の批評からなり、その中でも釈阿(しゃくあ)すなわち藤原俊成(としなり/しゅんぜい)と西行に対する評価が高い。一方、『新古今和歌集』などの撰者である藤原定家(さだいえ/ていか)に対しての評は量的に多いが、その内容は非難の辞が多く、後鳥羽院と定家との関係を知るうえで重要とされる。和歌史・歌論史の研究上、貴重な内容をもっており、写本で伝わる慶應義塾図書館本(重要文化財)が最も古い。
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島根県隠岐郡海士町に所在。後鳥羽院に関連する資料を中心に展示(島根県観光連盟が運営するサイト「しまね観光ナビ」より)。『後鳥羽院御口伝』は『遠島御消息』『遠島御抄』とも称されています。「遠島」とは流罪の意で、承久3年(1221)の承久の乱で後鳥羽院が隠岐国に配流されたことにちなんでいます。『後鳥羽院御口伝』の成立は、通説では配流後とされています。なお、資料館の近くには後鳥羽院の行在所(あんざいしょ)跡や火葬塚などがあります。
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慶應義塾大学メディアセンターが所蔵する貴重資料や特殊コレクションを公開するサイト。コレクションの「重要文化財」の画像の中に『後鳥羽院御鈔并越部禅尼消息(外)』 が含まれている。
参考文献
- 「後鳥羽院御口伝」の項
- 「後鳥羽院御口伝」の項
- 「後鳥羽院御口伝」の項
- 歴史学研究会 編,岩波書店