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古くは、山の神、厩神と敬われた動物。ニホンザルは全国に分布

霊長目に属する哺乳動物の総称。分類学上はアイアイやキツネザルなどの曲鼻猿類と、チンパンジーやゴリラなどの直鼻猿類に大別される。日本では主にオナガザル科マカク属のニホンザルを指す。

ニホンザルは本州、四国、九州に幅広くみられる日本特産種であり、特に青森県下北半島の生息域は人間以外の霊長類が分布する最北限の地として知られる。身近な霊長類としての類似性から人物描写の比喩としても用いられ、現存最古の和歌集『万葉集』に収められる一首にもその例が見られる。また、『西遊記』の原典である中国宋代の『大唐三蔵取経詩話』や平安時代末期から鎌倉時代初期に成立した絵巻『鳥獣人物戯画』では擬人化された猿が描かれている。

一方、古くから猿は山の神とされ、山王信仰で知られる滋賀県の日吉大社では神使として崇敬されてきた。厩神(うまやがみ)としても信仰が厚く、建長6年(1254)成立の『古今著聞集』には厩で猿を飼育して馬の守護神とした記述が見られる。また、江戸時代に盛んになった庚申信仰においては本尊の青面金剛とともに、申に因んで「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿の画を掲げ、夜を徹して身を慎む風習が各地に伝わった。

第二次世界大戦後には、京都大学の今西錦司を中心にしてニホンザルをはじめとする霊長類研究が進み、昭和31年(1956)には日本モンキーセンターが、昭和42年(1967)には京都大学霊長類研究所が設立された。


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  • 愛知県犬山市に所在。昭和31年(1956)、サル類の総合的研究、野生ニホンザルの保護などを目的に設立され、世界屈指のサル類動物園も運営する。

  • 愛知県犬山市に所在。昭和42年(1967)、霊長類に関する総合的研究と全国の研究者の共同利用研究所として、京都大学に附置される。

参考文献

  1. 小林責, 西哲生, 羽田昶 著,筑摩書房
  2. 山本東次郎 編著,玉川大学出版部
  3. 日本モンキーセンター 編,京都通信社
  4. 中川尚史, 友永雅己, 山極寿一 編,京都通信社
  5. 井本英一 著,法政大学出版局
  6. 鄭高詠 著,白帝社
  7. 鈴木棠三 [著],KADOKAWA
  8. 篠田知和基 著,八坂書房