三筆
平安初期の3人の書道の達人。空海、嵯峨天皇、橘逸勢。
平安初期の3人の能書家。通常、ただ三筆というときには、平安初期の空海弘法大師(774-835[宝亀5-承和2])、嵯峨天皇(786-842[延暦5-承和9])、橘逸勢(?-842[承和9])をさす。この3人を「三筆」と呼称した最初のものは江戸中期の貝原益軒が編纂した『和漢名数』といわれている。この他に、各時代の能書家を3人選んで「三筆」と呼ぶ慣習がある。「寛永の三筆」として近衛信尹(号は三藐院)、本阿弥光悦、松花堂昭乗ら、「黄檗の三筆」として隠元、木庵、即非(諱は如一)ら、「幕末の三筆」として巻菱湖、市川米庵、貫名海屋(菘翁)らが、それぞれ知られている。
平安初期の三筆のうち、空海および逸勢は唐に渡り、文化や書法を学んだ。帰国に際しては唐からたくさんの法帖――書の手本として古人の筆跡を石や木に模刻して拓本にとり、折り本に仕立てたもの――を持ち帰り、これらを嵯峨天皇に献上した。三筆の3人の書の基本には、このように中国の書の影響が濃厚で、特に王羲之の書が模範とされている。三筆の書は日本の書道史の基盤として重要な意義を持っている。
空海の真蹟とされている書には「金剛般若経開題残巻(三十八行)」「風信帖」など、嵯峨天皇には「光定戒蝶」などがある。橘逸勢には真蹟とされているものはないが、「伊都内親王願文」などが逸勢の手によると伝えられている。
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日本と東洋の文化財を守り伝える中心拠点としての役割を担う我が国の総合的な博物館です。
平安時代から江戸時代の京都文化を中心とした文化財を取り扱う地域に根ざした博物館です。空海の金剛般若経開題残巻、伝嵯峨天皇の金光明最勝王経注釈 (飯室切)の一部などを所蔵している。
仏教美術及び奈良を中心として守り伝えられてきた文化財を取り扱う博物館です。空海の金剛般若経開題残巻(三十八行)、伝嵯峨天皇の金光明最勝王経注釈(飯室切)の一部などを所蔵している。
空海の書や著作などを多数収蔵している。所在地は和歌山県伊都郡高野町。
境内にある国宝殿には、光定戒牒(嵯峨天皇筆)を収蔵している。所在地は滋賀県大津市。
静岡県浜松市にある、橘逸勢を祀る神社。毎年秋には「筆供養」を行っている。
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京都市歴史資料館情報提供システム。三筆、三蹟の歴史と詳細について解説されている。
幕末の書家・巻菱湖と江戸時代後期の人物の書を中心に、日本の書をテーマに沿って展示した美術館。ホームページ上で、空海、嵯峨天皇、橘逸勢の三筆のほか、寛永の三筆、幕末の三筆なども紹介している。
