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於染久松色読販 / 立命館ARC hayBK02-0001

鶴屋南北(4世)

化政期に活躍した歌舞伎作者。江戸庶民の生活を活写する生世話物を大成した

1755-1829(宝暦5‐文政12)

江戸時代後期の歌舞伎作者。通称、大南北(おおなんぼく)。初名は桜田兵蔵(さくらだひょうぞう)、前名は勝俵蔵(かつひょうぞう、初世)。戯作名は姥尉輔(うばじょうすけ)。江戸日本橋の紺屋、海老屋伊三郎の子。安永4年(1775)金井三笑(かないさんしょう)に入門、見習い作者になったという。同6年、初世桜田治助(さくらだじすけ)の名字を貰って桜田兵蔵を名乗る。のち沢兵蔵(さわひょうぞう)、天明2年(1782)に勝俵蔵に改名した。この頃、3世鶴屋南北の娘(お吉)と結婚。

享和3年(1803)江戸河原崎(かわらさき)座の立作者(座付き作者の筆頭)となる。文化元年(1804)初世尾上松助(おのえまつすけ)にあてて書いた夏芝居『天竺徳兵衛韓噺(てんじくとくべえいこくばなし)』が、早替りや仕掛物を駆使して好評を博した。この作品以後、松助に夏狂言を書き、怪談物の作者として名を成す。さらに市井の人々の風俗や価値観をリアルに取り入れた生世話物(きぜわもの)を確立し、代表作に文化7年に5世松本幸四郎のために著した『勝相撲浮名花触(かちずもううきなのはなぶれ)』(江戸市村座初演)がある。翌8年、義父の名跡南北を襲名。以後、5世岩井半四郎、7世市川団十郎や3世尾上菊五郎らに次々と作品を提供し、2世勝俵蔵、2世松井幸三(まついこうぞう)、勝井源八(かついげんぱち)など門下の立作者とともに江戸三座(中村座・市村座・森田座)の新狂言の大半を担った。生世話物を発展させ、「綯い交ぜ(ないまぜ)」と呼ばれる重層構造の作劇を得意とした。主な作品は、上記のほか『桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)』(文化14年河原崎座初演)、『東海道四谷怪談』(文政8年中村座初演)など。

なお、鶴屋南北の初世から3世までは歌舞伎俳優(道化方)。5世は子役から作者に転じ、4世の娘婿勝兵助(かつひょうすけ)の養子となって、門下に3世瀬川如皐(せがわじょこう)、河竹黙阿弥(かわたけもくあみ)がいる。

宝暦5年(1755)江戸に生まれる
文政12年、没
安永6年(1777)桜田兵蔵を名乗る
天明2年(1782)勝俵蔵に改名
文化7年(1810)『勝相撲浮名花触』市村座で初演
享和3年(1803)江戸河原崎座の立作者となる
文政8年(1825)『東海道四谷怪談』中村座で初演
文化14年『桜姫東文章』河原崎座で初演
文化8年、南北を襲名
宝暦5年(1755)江戸に生まれる

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  • 黒船稲荷神社(東京都江東区)境内に住居があった。江東おでかけ情報局サイト。

  • 鶴屋南北の墓所。所在地は東京都墨田区。

  • 伝統芸能の保存及び振興を行う独立行政法人日本芸術文化振興会が運営するサイト。4世鶴屋南北の生涯や関係する人々、主な演目などを紹介。

  • 「鶴屋南北」関連の演目情報・資料情報・人物情報を調べることができる。演目情報では出演者やスタッフなども載せている。

  • 第314回歌舞伎公演(令和元(2019)年10月)で発行された上演集。「天竺徳兵衛韓噺」の上演年表を見ることができる。

  • 歌舞伎 on the web。4世鶴屋南北の代表作「桜姫東文章」「東海道四谷怪談」「盟三五大切」の3作を詳しく解説。

  • 早稲田大学図書館が所蔵する古典籍の書誌情報と関連研究資料、さらには全文の画像を、学術研究に資する目的で広く全世界に公開するもの。

参考文献

  1. 古井戸秀夫 著,吉川弘文館
  2. 服部幸雄, 富田鉄之助, 廣末保 編,平凡社膨大な専門知識の蓄積を系統的に集大成した初の本格的専門事典。最新の研究成果を織り込み,伝承技術と知識と1500余項目で解説。(日本児童図書出版協会)