奥の細道
江戸時代前期の俳諧師、松尾芭蕉による紀行文。全旅程は、奥羽・北陸・東海の600里にわたる
江戸時代中期の俳諧紀行文。著者は松尾芭蕉。芭蕉自身は題名を「おくのほそ道」と記している。元禄2 年(1689)の奥羽・北陸への旅を終えたのち何度も稿を改めたが、元禄7年(1694)に定稿が完成し、芭蕉没後の元禄15年(1702)に京都の井筒屋庄兵衛が刊行した。その旅は、元禄2年3月 27日に門人の曾良 (そら) とともに江戸を出発。陸奥国白河関跡(現在の福島県)を越えて松島、平泉、立石(りっしゃく)寺、象潟(きさかた)などの奥羽各地を廻り、北陸を経て8月下旬に美濃国(現在の岐阜県)大垣に至り、さらに伊勢神宮の遷宮を拝もうと大垣から舟で出立するところで終る。この間、旅程は約150日に及び、踏破した国は関東、奥羽、北陸、東海の 13ヵ国にわたった。全行程は約 600里に及んでおり、芭蕉の紀行文中で最も優れた作品といわれる。同行した曾良の日記『曾良旅日記』が残されており、それとの比較によると実際の旅程との違いや潤色の跡が見られるが、芭蕉のそうした工夫によって紀行文全体に起伏と調和が図られたと考えられており、日本文学史上でも屈指の作品となっている。俳諧として「夏草や 兵(つはもの)どもが 夢の跡」「閑(しづか)さや 岩にしみ入(いる) 蝉の声」「五月雨(さみだれ)を 集めて早し 最上川」「荒海や 佐渡によこたふ 天河(あまのがは)」など多数の佳作が含まれており、現在に至ってもこの旅をたどることによって芭蕉の追想に耽(ふけ)る人々が後を絶たない。
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『奥之細道』(国立国会図書館所蔵)上巻の挿画
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松尾芭蕉ゆかりの地、東京都江東区に所在。常設展示では、芭蕉や『奥の細道』の旅立ちの地・深川について、パネルなどを用いて分かりやすく紹介しています。
『奥の細道』の「むすびの地」(最終地)、岐阜県大垣市に所在。200インチスクリーンでの3D映像やゆかりの資料、ジオラマなどで『奥の細道』をたどることができます。
国立国会図書館は、国会に属する唯一の国立の図書館です。国内外の資料・情報を広く収集・保存して、知識・文化の基盤となり、国会の活動を補佐するとともに、行政・司法及び国民に図書館サービスを提供しています。
日本と東洋の文化財を守り伝える中心拠点としての役割を担う我が国の総合的な博物館です。
平安時代から江戸時代の京都文化を中心とした文化財を取り扱う地域に根ざした博物館です。
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奥の細道紀行330年記念事業実行委員会(事務局 : 岐阜県大垣市商工観光課)が運営するサイト。「おくのほそ道をたどる」「おくのほそ道とは」「俳句のいろは」で構成されている。
芭蕉の紀行文『おくのほそ道』から、芭蕉が詠んだ俳句を実際の風景と心象風景を織り交ぜて紹介している。
YouTube「四季の美」より。
参考文献
- 松尾芭蕉 [著],久富哲雄 全訳注,講談社
- 西村真砂子, 久富哲雄 編,笠間書院
- 杉本苑子 著,文藝春秋
- 「おくのほそ道」の項
- 「おくのほそ道」の項
- 「おくのほそ道」の項
- 歴史学研究会 編,岩波書店
- 『松尾芭蕉集』は『おくのほそ道』を所収。