十二月之内「師走餅つき」/国立国会図書館 / 国立国会図書館デジタルコレクション
師走
陰暦の12月を指す。明治以降、太陽暦が採用されても12月の異称として親しまれている。
陰暦12月の異称で、極月(ごくげつ)、臘月(ろうげつ)ともいう。
僧侶が家々を走り回って読経などの仏事を行う時期であることから、僧 (師)が東西に忙しく走り回るため、「師馳(しは)す」といったとの説がある。他にも、四時(しいじ)の果てる月だから「しはつ(四極)月」といったのが変化して「しはす」となったとする説、「年が果てる」「年果つ」からの変化とする説などがある。
明治の太陽暦採用後も12月の異称として親しまれ、現在も用いられている。
寺院が仏事に忙しくなる一方で、庶民は新年を迎える準備に入る。その師走の12月8日は事始めとして、正月用の道具を取り出す。13日にはすす払い、いわゆる大掃除が行われ、1年の汚れが落とされる。
また、江戸での商取引は盆と暮れの勘定がならわしであったため、年の瀬は貸し方と借り方が取り立て合戦を繰り広げた。「味噌漉しの底に溜まりし大晦日 漉すに漉されず 漉されずに漉す」という晦日(みそか)と味噌漉し(みそこし)のミソを掛け、借金を返せないまま年を越す庶民の心を表わした川柳が、そうした江戸の風景を伝える。
