雲雀
美しいさえずりが愛される、春を代表する鳥
鳥綱スズメ目ヒバリ科に属する、全長約17cmの鳥。羽色は地味で、背面は褐色に黒褐色の縦斑があり、羽毛の縁は黄褐色。腹面は淡く、胸に暗色の斑点がある。木の枝に止まることはなく、3、4月には高空をさえずりながら飛ぶ。
『万葉集』に収載された大伴家持の歌「うらうらに照れる春日に雲雀上がり心悲しも独りし思へば」(巻十九・4292)は有名。鎌倉時代前期の『六百番歌合』で春の景物として出題されて以後、中世・近世の和歌にも例が増えていった。また、俳諧では春の季語となっており、松尾芭蕉や与謝蕪村をはじめとする多数の俳人により、のどかな田園風景の春の風物詩として詠われている。
複雑多彩なさえずりの美しさは古くから愛され、飼い鳥にされることも多かった。また、食用にもされ、仏教の殺生禁断の思想が広まる中でも、雲雀のような小鳥は時折食されていたようで、元禄10年(1697)に刊行された江戸時代の代表的な食療本草書『本朝食鑑』第二巻では、雲雀の食し方や、保存法(「雲雀の腸、骨を塩漬けにして醤とする」)に関する記述がみられる。
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弦楽四重奏曲第67番ニ長調(String Quartet in D major, Hob.III:63)。「ひばり」。ハイドン作曲。第一楽章にひばりの鳴き声に似た旋律が出てくる。
参考文献
- 堀田正敦 著,鈴木道男 編著,平凡社江戸期最大・最高の鳥類図鑑『観文禽譜』(堀田正敦編・宮城図書館蔵)を解読・解説を行う。江戸期の鳥類500種を切抜図で紹介。(日本児童図書出版協会)
