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長寿や高潔の象徴。景勝地には欠かせない樹種

マツ科マツ属の樹木の総称。通常は常緑高木であるが、まれにハイマツのような低木もある。北半球に広く分布し、約100種が知られる。葉は針葉で、5本の五葉松類と2本の二葉松類に大別され、日本では前者にゴヨウマツ、ハイマツなど4種、後者にアカマツ、クロマツなど3種が知られる。庭園樹として植えられ、材は建築、土木、家具、細工物に利用される。チョウセンゴヨウの種子は食用とする。またアカマツ、クロマツから樹脂をとり、テレビン油、松やに、タールをつくる。琥珀はマツのほかスギなどの針葉樹の樹脂が地中で化石化したものである。

日本で普通にマツといえば、二葉松類のアカマツとクロマツを指すことが多い。アカマツは樹皮が赤褐色を呈し、メマツともいう。内陸部に多い。陽樹で乾燥・痩せ地に耐えるので、山の尾根や堤防などでしばしば純林をなす。樹脂が多いので、第二次世界大戦中は根から松根油を取り、蒸留してエンジンの燃料とした。林床にはマツタケが生えるので、アカマツ地帯にはマツタケの産地が多い。一方、クロマツは樹皮が暗灰色で、オマツともいう。海岸地に多いが、寒冷地では海岸でもアカマツが多くなる。天橋立ではアカマツと混生しているが、松島ではアカマツだけとなる。両者が混生するところでは雑種も見られ、これをアイノコマツあるいはアカクロマツという。門松にはクロマツが多く使われる。世界遺産に指定された三保の松原など、「白砂青松」と愛(め)でられる海岸景勝地では欠かせない樹種である。

日本では松はめでたいものとして、正月や慶事にはこれで飾った。『古事記』や『万葉集』、『懐風藻』などの古典に、長寿や高潔さを表現するものとして登場している。平安時代には春の始めに野生の松の幼木を庭に植える遊びが行われ、後に門松の風習となった。室町時代には正月のいけばなに使われ、盆栽にもされた。『春日権現験記』(1309年)には松の盆栽が描かれている。照明用としての松明は宗教行事でも使われ、東大寺の修二会は有名である。なお、鶴亀とともに松竹梅を吉祥のシンボルとする風習は中国から伝わったものである。

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  • 静岡県清水区の沿岸約5kmに続く松林。

  • 植樹会でクロマツの苗を植栽し、高田松原の復活をめざす。岩手県陸前高田市。

  • 世界初の公立の盆栽の美術館。旧髙木盆栽美術館が所有していた盆栽、盆栽用の植木鉢である盆器、水石と呼ばれる鑑賞石、盆栽が描かれた浮世絵などを展示している。

  • 国立国会図書館は、国会に属する唯一の国立の図書館です。国内外の資料・情報を広く収集・保存して、知識・文化の基盤となり、国会の活動を補佐するとともに、行政・司法及び国民に図書館サービスを提供しています。                                             

  • 日本と東洋の文化財を守り伝える中心拠点としての役割を担う我が国の総合的な博物館です。

  • 平安時代から江戸時代の京都文化を中心とした文化財を取り扱う地域に根ざした博物館です。

  • 東京富士美術館は、1983年11月3日に東京西郊の学園都市・八王子にオープンしました。「世界市民を育む美術館」をモットーに、世界31カ国・1地域の美術館や文化機関との友好関係を築きながら、各国の優れた芸術を紹介する海外文化交流特別展を企画・開催しています。収蔵品は日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど約3万点に及び、とりわけルネサンス、バロック、ロココ、ロマン主義、印象派、現代にいたる西洋絵画500年の流れを一望できる油彩画コレクションと、写真の誕生から現代までの写真史を概観できる写真コレクションは国内有数のコレクションとして知られています。

ジャパンサーチの外で調べる

  • 植物・花の基本情報、育て方などを「趣味の園芸」講師陣の専門家が執筆。園芸相談Q&Aや特集コーナーがある。「NHKみんなの趣味の園芸」(NHK出版)公式サイト。

  • 国立科学博物館附属自然教育園内に生息している生物の種名や写真を調べることができる。

  • 国立科学博物館筑波実験植物園内の植物を検索することができる。研究者ノートなど専門的な解説もあり。

  • トドマツ、エゾマツ、ハイマツが美しいイラストで紹介されている。

参考文献

  1. 日立デジタル平凡社,平凡社