葵祭(賀茂祭)
華やかな王朝文化を今に伝える、下鴨神社(賀茂御祖神社)と上賀茂神社(賀茂別雷神社)の例祭
京都の下鴨神社(賀茂御祖[かものみおや]神社)、上賀茂神社(賀茂別雷[かもわけいかずち]神社)両社の例祭。古くは旧暦4月中の酉(とり)の日に行われていたが、現在は5月15日に行われる。正式名称を賀茂祭(かもさい)といい、「葵祭」と呼ばれるのは、江戸時代以降、参加する斎王・勅使らが葵の蔓を身につけ、神社や家々を葵の葉で飾ったことに由来する。
元は地域の豪族・賀茂氏の氏神の祭りで、欽明天皇(在位510~571)の時代に始まったとする伝説がある。奈良時代の文献『続日本紀』や『万葉集』にも記述があり、当時すでに近畿一円に知られた祭りだったことがうかがえる。
平安時代、賀茂神社が平安京の鎮守神となると賀茂祭は国家的な行事になり、弘仁元年(810)斎院がおかれて以来、皇女らが斎王として祭りに奉仕した。平安中期には、貴族の間で「祭り」といえば賀茂祭を指すほど隆盛し、『源氏物語』には祭りの前儀・斎院御禊(ごけい)の行列を見物する場所をめぐって争う様子などが描かれている。応仁の乱で中断し約200年間途絶えるが、江戸時代に入り、元禄7年(1694)に再興。その後も何度かの断絶と再興を経て今日にいたる。
現行の次第は、勅使・斎王代を中心とした行列が京都御所を出発し、下鴨神社、続いて上賀茂神社に参向して奉斎する。平安時代の装束を身にまとった総勢500名余りが行列に参加し、華やかな王朝文化を今に伝える。祇園祭、時代祭とともに、京都三大祭の一つに数えられている。
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京都市左京区。山城国一宮。本殿(国宝)など多くの文化財を保有。ユネスコ世界文化遺産に登録。
京都市北区。本殿、権殿(国宝)など多くの文化財を保有。ユネスコ世界文化遺産に登録。
京都市観光協会のオフィシャルページ。葵祭の行列コースと時間を紹介。
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下鴨神社の祭典行事一覧。葵祭や前儀について解説。
葵祭の歴史や前儀、行列コースを解説。
京都市観光協会のオフィシャルページ。葵祭の見どころを紹介。
葵祭の歴史や前儀について解説。
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参考文献
- 京都書院
- 京都文化博物館学芸第二課 編,京都文化博物館