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古田織部

戦国時代から江戸時代初期の武将、茶人

1543-1615(天文12-慶長20)

安土桃山時代から江戸初期の武将。茶人。千利休に茶を学び、利休の後継者として一家を成した。美濃の生まれ。名は重然(しげなり)、通称は左介 。景安と名乗った時期もある。宗屋、印斎と号し、大徳寺の春屋宗園に金甫の道号も授かっている。織部の称は官命の「織部正」からとされるが、「古田織部正」の名は『太閤記』『藩翰譜』などの後代の史料に見えるのみで、残された本人による署名は「古田織部助」である。

はじめ美濃の土岐氏、次いで織田信長、豊臣秀吉に仕え、秀吉没後は徳川方に属した。若年の頃から茶道に親しんで千利休に師事し、天正10年(1582)前後から次第に頭角を現して、『天王寺屋会記』(津田宗及による茶会記の記録)の天正12年(1584)10月15日の記事には、今井宗薫」、松井友閑、高山右近、芝山監物らの利休の高弟とともに古田左介の名前が見えている。小田原征伐の際に利休から陣中の織部に送られた「武蔵鐙の文」は師弟の交流を物語るものとして知られ、天正19年(1591)2月、利休が堺に蟄居を命ぜられたときは、織部と細川三斎のみが淀の舟本で利休を見送り、その際の礼を述べた利休の書状(三斎の家臣松井佐渡守康之宛)は現在も財団法人松井文庫に所蔵されている。

利休没後には茶の湯の世界の指導者の地位に立ち、豊臣秀吉の筆頭茶頭となり、その後も小堀遠州はじめ多くの大名たちの指導にあたり、将軍秀忠の茶の湯指南役となるなど大名茶を確立するが、慶長20年(1615)大坂夏の陣に際して大坂方に通じた嫌疑を受け、6月11日、伏見木幡 (こばた)の屋敷で自刃してその生涯を閉じた。

茶の湯を通じた交友は広く、その範囲は豊臣秀吉以下、小堀遠州、徳川秀忠、本阿弥光悦、上田宗箇(うえだそうこ)、清水道閑など多くの公家・大名・文化人におよび、最晩年には連歌を通じた近衛信尹(このえのぶただ)との交流の記録も残されている。また、茶道の第一人者として、茶席、庭園、陶芸などの分野で「織部好み」といわれる意匠・新機軸を流行させ、中でもその名を冠した「織部焼」は桃山時代を代表する陶器として知られている。しかしながら、織部自身の織部焼への関与がどんなものであったのかははっきりしない。墓は京都市上京区の興聖寺(こうしょうじ)にある。


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  • 平安時代から江戸時代の京都文化を中心とした文化財を取り扱う地域に根ざした博物館です。

  • 慶應義塾ミュージアム・コモンズ(KeMCo)は、慶應義塾が長い歴史の中で蓄積してきた、美術、考古、文学、歴史、医学など多様な領域に渡る文化財コレクションと、その背後にある教育・研究活動をつなぐ「ハブ」となるミュージアムです。デジタルとアナログが融け合う環境のなかで、文化財(オブジェクト)を基点としてさまざまなコミュニティが交流し、新たな発見や発想を生み出す場となることを目指しています。

  • 古田織部自作の茶杓、書状、織部好みの茶道具、千利休・豊臣秀吉ら織部周辺の人々にゆかりの品などを展示する。所在地は京都府京都市北区。

  • 織部焼の伝世品のみを展示する美術館。場所は 三重県四日市市。

  • 日本ならびに東洋の精神文化を研究する慶應義塾大学の研究所。株式会社麻生商店(現・麻生グループ)社長麻生太賀吉氏が、同商店20周年記念事業の一環として、日本並びに東洋の精神文化を研究する研究所として、1938年12月に福岡市内に設立した財団法人斯道文庫を前身とする。所蔵コレクションのうち「センチュリー赤尾コレクション」は、 旺文社社長であった故赤尾好夫氏が、1979年に設立した財団法人センチュリー文化財団旧蔵のコレクションで、文字文化に関する資料が中核をなしており、さらに絵画資料や工芸品等も良質なものが含まれています。

ジャパンサーチの外で調べる

  • ORIBE美術館による電子展示。織部焼きに代表される美濃古陶の伝世品の美しさの秘密や美濃古陶誕生の歴史的背景と歴史的事蹟について解説する。

  • 学習院大学大学院人文科学研究科美術史学専攻の紹介の一環として、専任教員がこれまでに発表した論文の中から、現在では入手しにくくなっているものなどをウェブ上で提供する。

参考文献

  1. 伊藤敏子 著,毎日新聞社
  2. 桑田忠親 著,宝雲舎
  3. 国分義司 著,柘植書房新社
  4. 波多野幸彦 著,主婦の友社
  5. 「古田織部」「織部焼」「茶道」の項。
  6. 「古田織部」「織部焼」「織部流」「茶道」の項。
  7. 「古田織部」「織部焼」「織部流」「茶道」の項。