平家物語
平家一門の栄枯盛衰を描いた軍記物語。
――祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹(しゃらそうじゅ)の花の色、盛者必衰(じょうしゃひっすい)の理(ことわり)をあらはす。
有名なこの文章で始まる『平家物語』は、平安末期の平家の興亡を語る軍記物語である。主人公は前半部が平清盛、中間部が木曾義仲、後半部が源義経。冒頭文にある「諸行無常」(永遠なものはない)・「盛者必衰」(盛んな者も必ず滅びる)の哲学が全体を覆い、この哲学に沿って、物語が語られてゆく。
平忠盛によって台頭の足がかりを得た平家一門は、その子・清盛が保元・平治の乱に勝利して権力を掌握する。清盛の娘(徳子)は高倉天皇の后となり、安徳天皇を産む。しかし、一門の栄達は後白河法皇との対立を生み、治承4年(1180)、源頼政(みなもとのよりまさ)が奉じた以仁王(もちひとおう)の挙兵を機に源氏の反撃が始まる。そうした中、清盛は熱病に侵されて死去。その後、平家は木曾義仲に都を追われ、源義経軍との戦いで壇ノ浦に滅びる。
源氏との戦いを入れながら、平家の興亡を叙情豊かに哀感をたたえて語り上げている。清盛・義仲・義経の3人は物語の表舞台で活躍するが、この時代を陰で動かしていた後白河法皇と源頼朝はさほど活発な行動を示さない。3人の主役は、栄華を誇った清盛が病死し、義仲も同族の源氏に滅ぼされ、義経も兄頼朝に滅ぼされる。琵琶法師に語られた作品であるため、諸本の内容は異なるものが多い。作者は未詳であるが、一つの説として、『徒然草(つれづれぐさ)』第226段に、信濃前司行長(しなののぜんじゆきなが)が『平家物語』を作り、東国出身で関東武士のことに詳しい、盲目の琵琶法師生仏(しょうぶつ)に語らせたと記されている。
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| タイトル | 主催者 | 会場 | 開始 | 終了 |
|---|---|---|---|---|
| 林原美術館 | 2010/8/1 | 2010/9/26 | ||
| 林原美術館 | 2005/6/12 | 2005/7/17 | ||
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東京都台東区に所在。多数の『平家物語』写本を所蔵している。
京都府京都市に所在。「平家物語絵巻」のほか、国宝の手鑑「藻塩草」 平家物語断簡(長門切)を所蔵。
岡山県岡山市に所在。国内で唯一完本として揃っている『平家物語絵巻』全36巻(越前松平家伝来)を所蔵。
明星大学が所蔵する『平家物語』絵本についての解説やコラム、画像などを見られる。
