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東京不忍池蓮花 喜斎立祥(二代目歌川広重) /

ハス科の水草。仏典の花として、食用のれんこん(蓮根)として日本人になじみ深い。

ハス科の多年生水草。蓮華などともいう。根茎は細長く泥中をはい、30〜50センチほどの円形の葉を水上に出す。夏、花茎を突出し、紅・淡紅・白色などの花をつけ、芳香をもつ。逆円錐形の花托(かたく)にできる種子がハチの巣状で、古名のハチスの由来という。蓮の実は食用になり、数珠(じゅず)玉ともする。秋に地下茎の肥大したものが蓮根として収穫され、食用に供される。日本や中国、東南アジアで古くから栽培されるが、観賞用のハナバスに多くの園芸品種がある。薬用として止血、滋養強壮、下痢などに用いる。

古代インドでは生命と生産力の象徴であり、泥中から清純な花を咲かせる姿から極楽浄土に見立てられ、仏教と結びつけられた。日本では古くハチスと呼ばれ、『古事記』に「蓮(はちす)、花蓮(はなばちす)」、『万葉集』に「蓮葉(はちすば)」とみえる。蓮根は「ハチスの根」であり、『常陸(ひたち)国風土記』などに自生の蓮を食用としたことが記される。河内国からは蓮根のほかに葉・蓮子(実)なども頻繁に納められていた(『延喜式』)。平安時代には仏教色が強まり、極楽浄土に咲く花とされ、『枕草子』では「蓮葉、よろづの草よりもすぐれてめでたし」とする。『古今和歌集』に「蓮葉の濁りに染(し)まぬ心もて」(僧正遍昭)と詠まれる。蓮の花は浄土に往生する者が坐るとされ、蓮華座、蓮の台(はすのうてな)ともいう。

日本では2000年前の地層から3粒の種子が発見され、古代ハスとして蘇った。葉柄や蓮根からとれる蓮糸は古くから知られ、奈良県當麻寺(たいまでら)中之坊の蓮糸九条袈裟が名高い。蓮根は先の見通しがきく縁起物として慶事に欠かせないが、その産地は茨城・徳島・佐賀・愛知の諸県などが知られる。

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大阪市立東洋陶磁美術館2014/4/122014/7/27

見に行く・調べる

  • 2000年以上も地下にあったと推定され、古代蓮と称される大賀蓮をはじめ、緑地美人、月のほほえみ、千弁蓮など、育成した種を含む200種以上を展示・保存する。一部は見学可能。東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構(東京都西東京市緑町一丁目)

  • 埼玉県行田市大字小針。原始的な形態をもつ1400 - 3000年前の行田蓮(古代蓮)をはじめ、真如蓮、白万々、瑞光蓮、緑地美人、ミセス・スローカムなど42種類の花蓮を見ることができる。

  • 滋賀県草津市下物町。園内のロータス館は、ハスやスイレンなどの水生植物のテーマ施設で、館中央のアトリウムでは熱帯スイレンを中心とした国内外の水生植物を集め、一年中花を楽しむことができる。

  • 所在地は長崎県諫早市。公園内の唐比(からこ)ハス園では、12から13種類のハスを見ることができる。毎年夏に唐比蓮祭りが催される。

  • 蓮の鑑賞、栽培、料理、文学芸術、写真、蓮紀行、研究など多彩な活動を行う。

  • 巨椋池蓮保存会を発展解消して創立。池の蓮の保存を図り、さらに花蓮品種の改良、収集、保存に努め、栽培技術を考究し、広く花蓮の普及に寄与することを目的とする。

  • 薬草園内の薬用植物の情報を公開している。薬効や用途などを紹介。

  • 植物・花の基本情報、育て方などを「趣味の園芸」の講師陣が執筆。園芸相談Q&Aや特集コーナーがある。「NHKみんなの趣味の園芸」(NHK出版)公式サイト。

参考文献

  1. 平凡社
  2. 小学館