梅
桜とともに古くから日本人に親しまれたバラ科の花
バラ科サクラ属Prunusの落葉小高木。高さ10mほどになり、多くの枝を分け、葉は楕円形で互生する。花は白から淡紅色の5弁花で、早春に葉に先立って開花する。果実は球形で、梅雨の6月頃に成熟する。サクラ属植物のなかでは系統的にはアンズに近い。
中国の四川省から湖北省の原産で、日本には中国文化とともに薬木として渡来し、奈良時代以前に栽培されていた。『万葉集』にも梅が詠まれ、紫宸殿(ししんでん)の前庭に植えられるなど、広く人々に愛されたが、10世紀中頃には紫宸殿のウメはサクラに替えられ、日本人の好みもウメからサクラへと変化した。延喜元年(901)菅原道真が九州大宰府に流されたとき、庭の梅に惜別の歌を詠み、「飛梅(とびうめ)」の伝説を生んだが、このことから梅は天満宮や天神社のシンボルとなっている。
ウメの栽培は全国的に行われていたが、江戸時代になって庶民の間での栽培が盛んになり、品種の数が急増して各地にウメの名所ができ、また梅干しの生産も盛んとなって、梅園がつくられた。水戸藩主徳川斉昭(なりあき)がつくった偕楽園(かいらくえん)は有名である。
ウメの園芸品種は300以上あり、食用とする実梅(みうめ)と観賞用の花梅に大別され、花梅はさらに野梅系(やばいけい)、緋梅系(ひばいけい)など、いくつかの系統に分けられる。実梅は果実生産のために各地で栽培されているが、和歌山、群馬、奈良などで生産が多い。果実は梅干し、砂糖漬け、梅酒などに利用される。また未熟の果実を煙でいぶし、天日で乾燥させたものを烏梅(うばい)といい、漢方で用いられる。なお、未熟な果実はアミグダリンを含み有毒である。
梅は文様として古くから用いられ、『源氏物語絵巻』にその例が見られるほか、「松竹梅」や「梅に鶯」などの題材でさまざまな模様が描かれている。また紋所として、梅鉢や梅菱など、数えきれない種類のものがある。宮崎県の月知(げっち)梅、山口県の余田(よた)臥龍梅(がりゅうばい)などは、天然記念物である。
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| タイトル | 主催者 | 会場 | 開始 | 終了 |
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200種約6,000本の梅が咲く。所在地は福岡県太宰府市。
100品種約3,000本の梅が植えられている。所在地は茨城県水戸市。
100品種約4,000本の梅が植えられている。所在地は三重県いなべ市。
会館の2階に梅に関する資料が展示されている。梅干しの実物展示もあり。所在地は和歌山県日高郡みなべ町。
国立科学博物館筑波実験植物園内の植物を検索することができる。研究者ノートなど専門的な解説もあり。
国立科学博物館附属自然教育園内に生息している生物の種名や写真を調べることができる。
植物・花の基本情報、育て方などを「趣味の園芸」講師陣の専門家が執筆。園芸相談Q&Aや特集コーナーがある。「NHKみんなの趣味の園芸」(NHK出版)公式サイト。
梅の品種の説明がされている。梅料理レシピには様々な料理法が載っている。
参考文献
- 小学館
