アイヌの刺繍
アイヌの間で伝承されてきた刺繍で、アイヌが古来生活してきた自然環境から得た美の感覚が反映されている。
アイヌの手工芸品には伝統的な文様が装飾され、男性が木・骨・角などの素材に彫刻するものと、女性が布に刺繍するものとがある。衣服の文様は、布に刺繍で施されている。アイヌ伝統の衣服には、樹皮衣(アットゥㇱ)のほか、動物の毛皮、魚の皮、鳥の羽などを素材にした衣服などがあるが、江戸時代以降は交易で入手した木綿を用いた木綿衣も普及した。
刺繍の文様には「モレウノカ(うずまきの形)」と呼ばれるものなどがあり、古くは衣服の袖口や襟、裾のまわりに施された。刺繍の代表的な手法には、幅広の木綿を衣服に縫い留め刺繍を施す「カパラミㇷ゚」、テープ状の布で形を作り刺繍を施す「ルウンペ」、布に直接刺繍を施す「チヂリ」などがある。文様は、独特の規則性を持った構成がされている。全体のデザインは衣服の左右で対称のものが多い。
刺繍の意味や起源には諸説あるが、その文様にはアイヌが古来生活してきた自然環境から得た美の感覚が反映されているとも考えられている。
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| タイトル | 主催者 | 会場 | 開始 | 終了 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道立釧路芸術館 | 2012/4/13 | 2012/6/27 | ||
| 日本民藝館 | 2013/4/2 | 2013/6/2 | ||
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北海道沙流郡に所在。重要有形民俗文化財の指定を受けた1,121点の内、919点は平取町立二風谷アイヌ文化博物館が所蔵。
北海道立の総合博物館。民族文化研究センターを擁し、アイヌ文化の現地調査を進めるとともに、関係する資料の収集・保存と、その整理・分析・公開が進められている。衣服はガラスケースで展示され、両面の刺しゅうや文様のようすなどが見られる。
東京都台東区に所在。本館15室で「アイヌの文様」をテーマに衣服を展示。
北海道白老郡に所在。2020年5月に一般公開のアイヌ文化の振興や普及啓発を行う施設。アイヌの歴史や文化を書籍や展示品で紹介。
東京都新宿区に所在。土佐林コレクションのアイヌ民族資料ほかを所蔵している。
大阪府吹田市に所在。アイヌの刺繍を常設展示している。
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装身具全般を知ることができる。
一般的に言われている言説が「通説」である点を指摘。
