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二月稲荷社初午詣 / 立命館ARC

初午

稲荷社の祭日。京都の伏見稲荷神社は古くから参詣者で賑わい、江戸時代には全国に広まった

2月初めの午の日。稲荷社の祭日で、祭礼そのものもいう。この日は京都伏見の稲荷山の三ヶ峰に稲荷神が降臨した日とされる。伏見稲荷大社は平安時代から初午の日に参詣する人々で賑わい、『今昔物語集』巻28(近衛舎人共稲荷詣、重方値女語)に、2月の午の日は昔から京中の上中下の人が稲荷詣に参り集う日とあり、巻30(大和国人得人娘語)には、初午の日に稲荷詣のため大和から京に上る話がみえる。『枕草子』の「うらやましげなるもの」の段にも、2月午の日の稲荷参詣の様子が記される。この日、稲荷山の杉を持ち帰り、自庭に植えて吉凶を占う「験(しるし)の杉」の風習もあった。

中世からの稲荷信仰の普及により、初午(祭)は全国に広まり、近世の関東地方などでは稲荷講が盛んとなった。寛延4年(1751)版の『江戸惣鹿子名所大全(えどそうがのこめいしょたいぜん)』は、江戸の初午の様子について、上の午の日を初午と称し、江戸中の稲荷宮に幟(のぼり)を立て、神楽(かぐら)を奏し、参詣者が群集するなどと記す。旧暦の2月初午の頃は農事開始の時期にあたり、農神の性格を有する稲荷と結びつき、その年の豊作を予祝する祭ともいわれる。北関東の行事食に、大根と大豆、鮭の頭などを酒粕で煮た「すみつかり(しもつかれ)」がある。初午の日が早い年は火事が多いという俗信は全国的にみられる。

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  • 京都市伏見区にある。全国に3万社あるとされる稲荷社の総本宮。2月初午の日に初午大祭が催される。

  • 東京都北区にある。関東稲荷総社と言われ、江戸時代から庶民に親しまれてきた。毎年初午の日に凧の市が開かれる。

  • 伏見稲荷大社のサイト。

  • 王子稲荷の初午祭の浮世絵が閲覧できる。

参考文献

  1. サンプルページ「初午」の項。
  2. 「伏見稲荷大社」の項。
  3. 「今昔物語集」「枕草子」
  4. 三田村鳶魚 編,朝倉治彦 校訂,中央公論社
  5. 日立デジタル平凡社,平凡社