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「坂田金時」 / ARC浮世絵ポータルデータベース

頼光四天王の一人であり、謎の力を持つ坂田公時。生没年をはじめとして、その生涯について詳しいことは分かっていませんが、頼光の酒呑童子退治や土蜘蛛退治に沿って、豪快な武勇伝を展開します。

【私たちの知る金太郎】

金太郎とは、源頼光の四天王として伝えられる坂田公時の幼名です。金太郎は足柄山に住む山姥の子として生まれ、朱色の肌をして「金」の字の入った腹掛けをつけ、怪力で、熊と相撲を取る男の子として知られ、現代では五月の節句人形で親しまれています。明治時代になると、童謡「キンタロー」の内容で金太郎の存在は親しまれるようになりました。

【金太郎から坂田公時へ】

頼光に力を褒められた金太郎は、「坂田公時」と名付けられて臣下に召し抱えられます。この図は、仙台の山車祭の山車のビラ絵で、金太郎が頼光によって元服を終え、甲冑を着て山から出る瞬間を造形した山車を写したものです。

【歌舞伎に見る公時の存在】

初代歌川豊国が文化5年(1808)に描いた役者絵です。配役は源頼光に沢村源之助、坂田公時に市川団十郎。公時は源頼光にとってただの家臣としてだけでなく、頼光の右腕のような存在であることがうかがえます。ここに描かれた公時は朱色の肌であり、この時代にも公時の朱色の肌のイメージは存在していたことがわかります。