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水仙

ヒガンバナ科の球根植物。雪中花ともいう。

ヒガンバナ科に属する、耐寒性球根植物。イベリア半島、地中海沿岸、北アフリカなどに約30種が自生する。園芸品種も多く、主な種類はラッパズイセン、ヤエザキスイセン、フサザキスイセン、クチベニスイセン、キズイセンなど。日本には中国を経由して渡来し野生化もしている。

球根は鱗茎(りんけい)で、そこから葉が群がるように生える。葉は線形で白緑色を帯びる。直立した花茎の先端にひとつから数個の六弁花を横向きにつける。花色は白、黄、朱赤、淡紅色など。花の中央に皿状の副花冠がある。高さは20cmから30cmほど。葉や根に毒があり、誤って食すと嘔吐や下痢などの症状を引き起こす。学名のNarcissusは、ギリシア神話の美少年ナルキッソスに由来する。 

日本で野生化したニホンズイセンは、フサザキスイセンの変種とされる。単に水仙といえば、ニホンズイセンを指すことが多い。花は白く、副花冠は黄色。雪中花(せっちゅうか)とも。清々しい芳香と清楚な佇まいが特徴で、正月の飾りにも用いられる。

『万葉集』に水仙はまったく詠まれておらず、文献では室町時代の辞書『下学集』に載る「水仙花」が初出。福井県の越前海岸、淡路島の灘黒岩水仙郷、千葉県の南房総・鋸南町などが群生地として知られる。

12月から2月に花を咲かせる「水仙」は冬の季語、南ヨーロッパ原産で3月から4月に開花する「黄水仙」「喇叭水仙(らっぱずいせん)」は春の季語。

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  • 12月から2月にかけ日本海を望む断崖に、ニホンズイセンの白い花が咲き誇る。

  • 鋸南町・江月地区では、12月頃から町道の両側約3kmにわたりニホンズイセンが咲く。毎年12月上旬に「水仙まつり」を開催し、水仙の花の販売などが行われる。

  • 兵庫県 淡路島の南部、標高608mの諭鶴羽山系から海を望む急傾斜の7haにわたり約500万本の野生のニホンズイセンが群生する。

  • 群馬県東吾妻町の岩井親水公園脇の畑では、4月上旬頃から約30万本のラッパズイセンが咲く。毎年4月上旬に岩井親水公園では「東吾妻町すいせん祭り」が開催される。

  • 1000種類以上の植物、花の名前がわかる植物図鑑。スイセンの代表的な品種といった基本情報や育て方などについて、「趣味の園芸」講師陣の専門家が執筆している。

  • 東京都福祉保健局の食品安全情報サイト「食品衛生の窓」では、「間違えやすい有毒植物」としてスイセンの情報を掲載している。

参考文献

  1. 木村陽二郎 監修,植物文化研究会, 雅麗 編,柏書房
  2. 平凡社