日本植物誌
シーボルトが日本の植物をはじめてヨーロッパに紹介した植物図鑑
Flora Japonica
江戸後期の医者で博物学者のフランツ・フォン・シーボルトが日本で採集し、スケッチした植物の図鑑。全2巻。「シーボルト事件」により文政12年(1829)に日本から追放になってドイツに帰国したシーボルトが、日本から持ち帰った植物の資料の研究をミュンヘン大学教授のヨーゼフ・ツッカリーニ(Joseph Gerhard Zuccarini, 1797-1848)に依頼し、彼との共著で完成した。ラテン語の記載とフランス語の解説があり、植物の分類はツッカリーニによる。第1巻(1835-41)には観葉植物と有用植物、第2巻(1842-70)には花木や常緑樹や針葉樹が収められ、両巻で150の彩色図版が収められている。シーボルトが編纂の途中で亡くなったため、ライデン国立植物園長のフリードリッヒ・ミクエル(Friedrich Anton Wilhelm Miquel, 1811-1871)が事業を引き継いだ。日本の植物を初めてヨーロッパに紹介したもので、植物学的、民俗学的、文化史的な観点から、またボタニカルアート(植物画)としても、高く評価されている。
関連するひと・もの・こと
本で知る
もっと知りたい
『日本植物誌』に収録された植物の例
見に行く・調べる
東京大学創学以来集積された数多くの貴重な学術標本コレクションの管理・運営・継承を担っている博物館。 オランダのライデン植物学博物館から寄贈を受けたシーボルトがオランダに持ち帰った植物標本200点を所蔵しています。
福岡県福岡市東区に所在。シーボルトが遺した貴重資料の一部を所蔵している。
京都大学図書館機構が運営する京都大学貴重資料デジタルアーカイブより。Flora Japonicaの画像が閲覧できるとともに、和名、記載の学名、現在の学名などが載る図版一覧が掲載されている。
京都大学貴重資料デジタルアーカイブの一部。ボーアンの『植物の劇場総覧』や、トゥルヌフォールの『植物学の基礎』、シーボルトの『日本動物誌』、『日本植物誌』を見ることができる。
東京大学総合研究博物館による電子展示。日蘭修好400年を記念して,オランダのライデン植物学博物館から東京大学総合研究博物館に寄贈されたシーボルトの持ち帰った植物標本を中心に、シーボルトの日本植物研究全体をあつかった展示となっている。
東京大学総合研究博物館による電子展示。東京大学コレクション展と名付けて継続してきた特別展シリーズの16回目。日蘭修好400年に当たる2000年にライデン大学から寄贈を受けたシーボルトと彼の後継者が日本で収集した植物標本のを中心に地図、自筆の手紙、日用品など広範囲にわたる資料がデジタル公開されている。
福岡県立図書館HPより。福岡県立図書館デジタルライブラリの中に「シーボルト資料」が含まれており、『日本』“NIPPON”、『日本植物誌』“Flora Japonica”、『日本動物誌』“Fauna Japonica”の図版と解説を見ることができる。
福岡県立図書館が所蔵する『日本植物誌』について、「植物の名前から探す」と「最初から めくる」の二つの方法で閲覧することができる。
国立国会図書館電子展示会「江戸時代の日蘭交流」の「第2部 トピックで見る」に載る「1. 来日外国人の日本研究 (3)」で見ることができる。絵師の川原慶賀は天保6年(1786)の生まれで、フィッセルやシーボルトなど出島のオランダ商館員に協力して多数の作品を描いた。『慶賀写真草』には、シーボルト『日本植物誌』の図版と共通する図を多く見ることができる。
国会図書館による、江戸時代の博物誌する電子展示。白井文庫と伊藤文庫を中核として所蔵される数千点の国会図書館所蔵博物誌資料から、動植物画を中心に構成されている。これまであまり知られていなかった資料や、希少な資料、とくに小野蘭山、栗本丹洲、毛利梅園、伊藤圭介など、江戸博物誌で有名な人々に関わる資料が多数展示されている。
参考文献
- 「日本植物誌」の項
- 「日本植物誌」の項
- サンプルページ「シーボルト」の項
- 松井洋子 著,山川出版社
- 対外関係史総合年表編集委員会 編,吉川弘文館
- 歴史学研究会 編,岩波書店
- 歴史学研究会 編,岩波書店
