紫式部
日本最古の長編小説『源氏物語』を生み出した、平安時代の女流作家
平安中期の女流作家で、『源氏物語』の作者。生没年不詳。10世紀後半頃に誕生したとされる。歌人としても知られ、『源氏物語』の作中には800首近くの歌が収録され、娘時代から晩年にかけて詠んだ120首前後が収めたられた『紫式部集』が残されている。父の藤原為時(ふじわらのためとき)は中納言・藤原兼輔(かねすけ)の孫で、花山天皇に教えた漢詩人として知られた。紫式部は藤原宣孝(のぶたか)に嫁いで1女をもうけたが、3年ほどで宣孝と死別。この後、『源氏物語』の執筆が始められたとされる。すると、その文才が評判となったのか、一条天皇の中宮彰子(しょうし。藤原道長の娘)の女房として請われ、出仕。家庭教師のような役割をつとめ、彰子に『白氏文集(はくしもんじゅう)』の進講をしたとされる。この宮仕えの様子は、寛弘5年(1008)秋から寛弘7年(1010)の正月にかけて書かれた『紫式部日記』に記録されており、彰子の後宮が繁栄した様子や、同僚女房の人物評が書簡体で描かれている。墓所と伝わるものが京都市紫野の雲林院(うりんいん)の近くに残されている。この地は、紫式部の生誕地であったともされ、雲林院は『源氏物語』でも登場している。なお、女房名は「藤式部」だったとされる。「式部」は、父・為時の官位に基づくとされるが、「紫式部」と後年呼ばれるようになったのは、『源氏物語』の登場人物である紫の上に由来すると考えられている。
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滋賀県大津市にある寺院。紫式部は、石山寺で『源氏物語』の着想を得たとの伝説がある。紫式部に関連した文化財を多数所蔵。
国宝「紫式部日記絵巻」「源氏物語絵巻」を所蔵。どちらも年に1度展示予定。所在地は東京都世田谷区。
復元模型や映像資料を通じて源氏物語の世界を体験できる。所在は京都府宇治市。
福井県越前市にある公園。越前は国司となった父・藤原為時に随行して紫式部が訪れた地で、この公園はそれを記念してつくられた。園内には紫式部像などがある。
日本と東洋の文化財を守り伝える中心拠点としての役割を担う我が国の総合的な博物館です。
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国宝「紫式部日記絵巻」三段を所蔵。
国宝「紫式部日記絵詞」詞書五段、絵五段を所蔵。
参考文献
- 日立デジタル平凡社,平凡社
