鳥獣戯画を観察
館長からの挨拶 こんにちは鳥獣戯画という擬人化された動物たちの物語を見ていきます。とても表情豊かで面白いものが多いのでぜひ見ていってください。
この展示について 絵の内容は時代によってどのように変化しているのか気になり、また、どのような絵だったのか気になったので調べることにしました。
鳥獣戯画
- 鳥獣戯画断簡
東京国立博物館,Tokyo National Museum
<p>京都・高山寺所蔵の国宝・鳥獣人物戯画から分かれ、掛幅装となった断簡。仏事や祭礼など人々の営みを動物たちが演じるというその趣向の絶妙さに加え、墨一色のモノクロームで動物たちの動きを活写する軽やかで迷いのない線も、この作品の大きな魅力の一つ。<br /></p><br /><p>京都高山寺に伝わる国宝鳥獣戯画は甲・乙・丙・丁の4つの巻で構成されています。この作品は絵巻から何らかの理由で切り離された断簡で、別に掛軸として仕立てられたものです。2017年に重要文化財に指定されました。<br />鳥獣戯画は墨一色の作品ですが、動物たちの動きを迷いのない線で軽やかに描いているので、だれでも親しみやすく、子どもたちにも人気があります。<br />この断簡には蛙や狐、猿といった動物が五匹、擬人化されて描かれています。笠や烏帽子を被り、高下駄を履いて歩く姿や、藤の花をささげ持つ様子などから、何かの行列の一場面であったのではないかと考えられています。<br />鳥獣戯画には物語を説明する文章がないため、どういう場面を描いたのかはわかっていません。謎が多い絵巻ではありますが、物語を想像しながら見るのも、楽しみ方の一つかもしれません。<br />画面左端、蛙が抱え持つ大きな蓮の葉の下あたりに、ひらひらと何かが舞っているのにご注目ください。甲巻には兎と蛙が相撲をしている有名な場面がありますが、その右側には萩が描かれており、これはその萩の花びらであることが分かっています。このことからこの作品は、甲巻の一部だったと考えられます。</p>
館長からの一言
鳥獣戯画は高山寺に貯蔵されている絵巻であり 甲 乙 丙 丁 という巻に分かれています。
甲、乙 巻は平安時代、 丙、丁 巻は鎌倉時代に描かれ、作者はまだわかっていません。
- 「鳥羽僧正筆図」(鳥獣戯画図)
長谷川 雪堤
館長からの一言
鳥獣戯画の甲巻の一部でありうさぎ、猿が擬人化されています。
うさぎ、猿が囲碁をしていて、中には囲碁に飽きているように見えるものもいます。
囲碁は4千年ほど前に中国で生まれ、日本に伝わり、源氏物語などにも登場しています。その後、貴族、武士、僧侶 のように広まっていったため、この物語ではうさぎなどの動物を武士、僧侶などの位の人に見立てていたのかもしれません。
- 第一巻 縦一尺五分、全長三七尺八寸四分。いわゆる鳥獣戯画の名に相応する巻
撮影者不詳
館長からの一言
この絵ではうさぎが僧侶の格好をした猿に鹿を贈っています。その周りでカエル、武士のような猿が見ています。特にカエルは、鹿を贈ろうとしています。この頃にこのような風習があったのでしょうか
- 鳥獣画も第一巻とは比較にならぬほど線がまずく,戯画としてのおかし味に乏しい.
撮影者不詳
館長からの一言
鳥獣戯画の丙巻の一部です。丙巻は前半が人間の話、後半は擬人化された動物の話となっています。見てわかるように、鳥獣戯画の始めの巻よりも線が細く書く人が変わっているように思えます。
- 第二巻 縦一尺一分、全長三九尺二寸四分。野馬に始まり、牛・鷹・犬・鶏・鷲・水犀・麒麟・豹・山羊・虎・獅子・竜・象・獏の順で総計六九匹の鳥獣を描いている。
撮影者不詳
館長からの一言
鳥獣戯画の乙巻の一部です。この絵の中には、獅子、象が描かれています。
この頃には象、虎などの存在が知られていたと思われます。状況にもよりますが、象の気性の荒いように描かれているのはインドで象が武器のように扱われていた存在だったからかもしれません。
いかがだったでしょうか、鳥獣戯画は国宝となる絵巻です。しかし、まだわかっていないところもあり、不思議なところがあります。今書かれている絵画などは時間が経つにつれてどのように捉えられていくのでしょうか
展示関連イベント
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