解説
雪が積もった梅の木に5羽の雀がとまっている。枝に積もった雪は彩色をせずに表現しており、雀の身体も塗り残しを上手く利用し、最低限の着彩によって仕上げられている。箱書には「庚申臘月」とあり、本作が大正9年(1920)12月の作であることを伝えてくれる。本作制作の2年前の同7年(1918)に国画創作協会を立ち上げ、翌10年(1921)には渡欧する麦僊の過渡期にあたり、ラフな描法からは新たな日本画表現を模索せんとする作者の旺盛な野心が窺える。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09