肉屋の列(「マネ、30点のオリジナル・エッチング集」より) Line in Front of the Butcher Shop (Portfolio of 30 Original Etchings by Édouard Manet)にくやのれつ(「まね、30てんのおりじなる・えっちんぐしゅう」より)
解説
1870年の7月、隣国プロイセンが宣戦布告し、普仏戦争が始まると、翌71年2月、プロイセン軍はパリへ入城した。フランス政府軍は降伏したが、その後、政府に反発するパリ市民によるパリ・コミューンと政府軍との間で内戦が起こり、死者3万人という「血の1週間」を経て、ようやく混乱はおさまった。マネはこの間、家族をスペイン国境近くに疎開させ、ドガとともに軍に入隊すると、パリの防衛にあたった。本作は、戦乱によって食糧難を極めるパリの一角で、肉屋に殺到する市民の列を捉えたもの。揺れ動く時代の中で、眼前に広がる現実の光景を描き止めようとするマネの意気が伝わってくるようだ。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09