猫(「マネ、30点のオリジナル・エッチング集」より) Cats (Portfolio of 30 Original Etchings by Édouard Manet)ねこ(「まね、30てんのおりじなる・えっちんぐしゅう」より)
解説
本作のような猫の複数の姿態を並べて配置する構図は、北斎漫画をはじめとした浮世絵の影響が大きいものと考えられる。マネの作品には《オランピア》(オルセー美術館蔵)を筆頭に構図に猫が配されるケースがしばしば見られるとともに、友人シャンフルーリの著作『猫』のための挿絵やポスターも手がけるなど、猫にまつわる多くの作品が存在し、彼の特別な愛情を感じる。本作の左側の毛繕いをするような仕草で丸まる黒猫は、すでに1868年に制作された《昼食(アトリエにて)》(ノイエ・ピナコテーク蔵)の中に登場しているが、マネはこの黒猫を描くために16点に及ぶ習作を手がけたという。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09