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尾州半田新川端 Snow at Shinkawabata, Handa, Bishuびしゅうはんだしんかわばた

解説

風景版画での名声が確立するにつれ、巴水は歌川広重と比較されるようになり、「広重の再来」「昭和の広重」などと称されるようになる。ただ巴水自身は、それを必ずしも名誉とは考えておらず、むしろ広重との違いを主張していた。やがて巴水は、広重の「東海道五拾三次」を意識するように、昭和6年(1931)「東海道風景選集」シリーズに着手する。広重が東海道の賑やかな宿場町を描いたのに対し、巴水は東海道を独自の視点で捉え直し、心地よさを与えてくれる場所を選んで描き出したのである。半田は愛知県南部、知多半島の東岸に位置する。知多湾に面する天然の良港として、江戸時代から海運業で栄え、酒や酢、醤油などの醸造業も盛んであった。そのため街中を通る運河沿いには、黒板囲いの蔵が建ち並んでいた。しんしんと雪が降る運河沿いの道を、傘を差した人物が犬を連れて歩いている。白を基調とした雪景色の中に、人物と犬の黒いシルエットが浮かび上がり、印象的な画面となっている。

メタデータ

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東京富士美術館収蔵品データベース

日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。

2026/01/09