春の嵐山(「日本風景集Ⅱ 関西篇」より) Arashiyama in Spring, from the Series "Collection of Scenic Views of Japan II, Kansai Edition"はるのあらしやま にほんふうけいしゅう に かんさいへん より
解説
嵐山は京都の西部に位置し、桜や紅葉の名所として、平安時代より風光明媚な景勝地として天皇や貴族から愛され、多くの絵画や詩歌の題材とされてきた。嵐山を流れる桂川(流域によって「保津川」「大堰川(おおいがわ)」とその名称を変える)は、江戸時代より丹波から山城までの物資を運ぶ重要なルートとして高瀬舟が行き交った。明治以降、鉄道の普及によって水運は衰退したが、庶民のレジャーが普及したことによって、美しい景観を利用した川下りで賑わうようになる。この作品では、数本のアカマツが画面の上下を大胆に貫き、その隙間から、桂川の穏やかな流れと対岸の新緑を望む。観光客を乗せた舟が川面を静かに下っていく様子が、ゆったりとした時の流れを感じさせ、都会の喧騒を忘れさせてくれる。松の間に配された桜の若木が美しく咲き誇り、画面に彩りを添えている。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09