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解説

「楠公父子」とは鎌倉・南北朝時代の武将楠木正成(右幅)とその息子正行(左幅)のこと。正成は後醍醐天皇の討幕運動に加担し、幕府と敵対。本作は正成が最期を遂げる湊川の合戦を前にした桜川での父子の別れの場面に因む。父正成は行く先のある息子正行に後事を託し再起を期待した。右左幅共に「鉄線描」といわれる強弱の少ない簡明な描線と薄い彩色を用いて、厳粛な場面にふさわしい静謐な画調を作り上げている。外遊が契機となり、日本の古典に改めて目を向けた契月は《経正》、《敦盛》(いずれも京都市京セラ美術館蔵)をはじめ、こうした清澄な歴史画を自らの仕事の一つとした。また同時期に《大楠公》(足立美術館蔵)、《小楠公弟兄》(京都市京セラ美術館蔵)、《楠公》(金蓮寺蔵)も手がけている。

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教育

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東京富士美術館収蔵品データベース

日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。

2026/01/09