解説
若くて魅力的な女が椅子に腰を下ろし、少し頭をかしげて、物憂げな、もの問いたげな表情をみせる。室内には家具や装飾はなく、青灰色の無地の背景がモデルを引き立てている。モデルが着る衣装は、薄手の白いコットンを素材としたハイウエストの「シュミーズ・ドレス」で、帝政期に流行ったものである。肩には防寒用として重宝されたショールを羽織り、さらに「メディチ風」と呼ばれる飾り襟が清楚な顔立ちを引き立てている。ドレスの袖口の孔雀の羽の眼のような刺繍も特徴的で、こうした衣装は1810年代のモードを象徴している。珊瑚を使った髪飾りやネックレスも着こなしのアクセントとなっている。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09