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初音蒔絵硯箱 Writing Box with Design of the Scene from “Hatsune” Chapter of the Tale of Genji in Maki-e Lacquerはつねまきえすずりばこ

解説

「初音(はつね)」は『源氏物語』「初音」の巻の情景を意匠化した図柄で、「初音」はまた「初子(はつね)」に通じ、婚礼の調度の意匠としても好まれた。濃淡をつけた叢梨地を背景に高蒔絵や金板を貼り込み、部分的に朱や青の彩漆を使うなどして六条院の部屋、若松や梅のある庭、梅樹などが描写されている。見込みは詰梨地に若松を配し、硯のほか中央下水板に嵌め込まれた水滴は源氏香がデザインされ、筆架に筆2本、刀子、錐を納める。これら内容品には詰梨地に梅花を蒔絵で散らしている。作者の象彦は江戸時代末期から明治初期にかけて京都で活躍した蒔絵師である。

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東京富士美術館収蔵品データベース

日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。

2026/04/29