解説
対角線と空気遠近法を意識した構図に連なる山と立ちこめる靄を描く。山の中腹にひっそりと佇む社寺は観山が蓬莱山など架空の社寺を描く際にたびたび用いた楼閣である。また観山は大正4年(1915)に横山大観らと東海道を旅し、手分けして《東海道五十三次絵巻》(東京国立博物館蔵)を完成させたが、そのうち観山が描いた「二川」「石部」に本作に類似した表現が見られる。本作では彼の巧技によって、日本特有の湿潤な山間風景は幻想的な情景へと昇華されている。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09