雲龍鳳凰模様に杏葉紋入陣羽織 Jin-baori, Battle Surcoat (with the motifs of dragons and clouds, and the crests of the Nabeshima clan)うんりゅうほうおうもようにぎょうようもんいりじんばおり
解説
陣羽織は、近世以降に、武士が陣中やそれに準ずる場所で威容をととのえるために具足などの上に着用した。一般的には、袖なしで裾開き背割のものが多く、綴織やモール・羅紗・更紗、皮革・木綿・紙子など様々な素材が用いられ、材質や形状・色目や文様などに趣向を凝らしたものが多い。本作は、袖無裾開き背割の陣羽織の典型ともいえる形状で、生成色の地に金糸にて織り込まれた丸龍と鳳凰、瑞雲が華やかである。黒の羅紗地の切付で表された花杏葉の家紋は、生成色の地によく映えその存在を主張している。裏地は緋色の地で、金糸にて草花模様が織り込まれている。襟は濃い茶色の地に昇竜が表現され、陣羽織に相応しく勇ましさと武運長久の祈念が感じられる。花杏葉の家紋から鍋島家伝来の品と伝えられる。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09