解説
19世紀後半、女性を虜にしたジャポニスムの流行を感じさせる衝立を背後にくつろぐ女性。本作のモデル着衣を見る際、この上にドレスを羽織る前の姿であることを言及しなければならない。画家が他に描いた作品の中には本作と同じドット柄のスカートにドレスを羽織った姿で描かれたものも存在する。その上で目に止まるのは鮮やかな黄色と細く締め上げられたウエストであろう。これはコルセット によるもので、バスル・スタイルからアール・ヌーヴォーの影響を受けて流行した「S字カーブスタイル」への過渡期に制作されたものを見られる。胸元やスカートのひだにあしらわれた植物の紋様にもアール・ヌーヴォーの影響を見ることができる。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/04/29