解説
明るいピンク色のドレスに身を包んだ若い貴婦人が、化粧室の鏡の前でポーズをとっている。このドレスは、1870年代から80年代にかけて流行し、腰の後ろに膨らみを作るための腰枠の名前に因み、「バスル・スタイル」と呼ばれる。女性はこれから始まる夜会の身支度しているのであろう。モデルが顎の下に手をやり、今まさに結ぼうとしているような髪飾りは、既婚女性が正装用としてよく用いたものである。またチェストの上には手袋や香水瓶が置かれ、女性の幾分高揚した雰囲気を演出している。「化粧をする女」という主題は、フォンテーヌブロー派の時代から愛好されてきたが、本作も甘美な親密さがあふれる愛らしい作品である。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09