解説
本作は古くから知られる傑作《水墨山水図屏風》を彷彿とさせる大幅で、脇書きに「壬申秋日」とあり、同作の描かれた文化9年(1812)9月前後に制作されたことを物語る。まず遠景にそびえる墨色豊かな山の量塊が胸に迫ってくる。続いて中景の漂う雲、近景の森に目をやると、細い山道に山中の人家を目指す村人が見えてくる。文晁の盛期とされる寛政期から晩年へと向かう時期にあたるが、彼の極まりつつある墨画表現の粋を味わえる秀品といえよう。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/04/29