解説
たくさんの実を実らせた葡萄が竹の棚に絡まりながら画面全体に広がり、豊饒な秋の情趣を偲ばせる。工芸的技法ともいえる胡粉による盛り上げ彩色によって描き出された葡萄の葉と金雲は装飾的な役割を果たしている。画面下半分に土坡と水流が描き、全体に変化と奥行きを与えている。本作のように季節の一つに秋を取り上げ、その景物としての葡萄を大振りに描くという単純明快な表現方法は、桃山の障屏画の典型的な図案といえる。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09