解説
しなやかに枝を伸ばし、ちらほらと蕾が咲きだした梅を、金地の対角線状に配置した意匠性の高い作品である。画面の上下をはみ出して描かれた梅は枝振りや幹の一部のみを描き、独特の形態の美しさを捉えて簡潔にまとめ上げられている。薄墨のたらし込みで表された樹幹に、点苔として加えられた緑青が潤いを感じさせる。梅の花は尾形光琳がよく用いたモティーフで、花弁をひとつなぎの輪郭線のみで描いた梅は「光琳梅」とも称された。
収録されているデータベース
東京富士美術館収蔵品データベース
日本・東洋・西洋の各国、各時代の絵画・版画・写真・彫刻・陶磁・漆工・武具・刀剣・メダルなど様々なジャンルの作品約30,000点の内、約2,000点を掲載。
最終更新日
2026/01/09